AMX-003ガザCを、地球圏降下後の重力下運用に対応させた現地改修型。
本来、ガザCは宇宙空間での機動・砲撃・集団運用を前提とした可変MSであり、重力下での長時間戦闘には不向きだった。そのため本仕様では、変形機構の一部を制限し、脚部フレーム・腰部支持構造・スラスター配置を再調整。地上での歩行安定性と短距離ホバー機動を優先した改修が施されている。

主武装であるナックル・バスターは地上戦でも有効だったが、反動制御と姿勢保持に難があったため、腰部と脚部に姿勢制御用補助スラスターを追加。さらに肩部・膝部・足首周辺には装甲補強が行われ、砂漠・荒野・都市外縁部での運用を想定した防塵処理も加えられた。

一方で、ガザC本来の軽量構造は重力下では脆弱さも目立ち、格闘戦や長期戦には不向きだった。そのため本機は前線突破機ではなく、後方からの支援砲撃、待ち伏せ、機動砲台として運用された。特に複数機による集中砲火は、地上用量産MSに対しても高い制圧力を発揮したとされる。
グリプス戦役後期、一部のアクシズ系部隊が地球降下作戦に備えて試験的に投入したが、整備性と耐久性の問題から本格量産には至らなかった。
しかし、宇宙用可変MSを無理やり重力戦に適応させたその姿は、アクシズ技術陣の応急改修能力と、ガザシリーズの拡張性を示す異色の派生機である。


