原型機の特徴である長砲身の上部主砲と、両腕部に相当する大型火器ユニットを維持しつつ、ロシア軍仕様では地上運用に合わせて脚部フレームと接地ユニットを強化。湿地、雪原、舗装基地、荒地での運用を想定し、足部は大型化され、重心を低く保つために脚部外装も重装甲化されている。

カラーリングは白・グレー・黒を基調とし、赤系部分は派手な原色ではなく、低視認性を意識した暗いエンジ色に変更されている。これは雪原や曇天下の基地で目立ちすぎないようにするためで、ロシア軍機らしい重く鈍い印象を与える。

主兵装は機体上部の長砲身レールカノン。T-90戦車部隊の射程外から敵大型機動兵器を牽制し、Mi-24ハインドによる低空支援と連携して敵前線を押し込む運用が想定されている。両腕部の大型砲は対MS・対装甲車両・対陣地用の近中距離火器であり、グラージ単体でも重装甲目標に対して高い制圧力を持つ。

一方で、本機は高機動戦闘よりも、基地防衛・機甲部隊支援・拠点制圧を重視した機体である。高速で前線を突破するタイプではなく、戦車、攻撃ヘリ、地上レーダー部隊と連携しながら、敵の進路を重砲火で封鎖する「歩行式重火力プラットフォーム」として扱われる。
ロシア軍内部では、通常の戦車部隊を置き換える兵器ではなく、T-90や自走砲では対応しづらい巨大目標・高機動目標に対する切り札として位置づけられている。


