MS-09RUは、広大な平原、湿地、凍結地帯、浅い積雪地といったロシア特有の地形条件に対応するため、MS-09ドムを陸戦向けに再調整したロシア陸軍仕様機である。

通常の歩行型モビルスーツでは進撃速度が低下しやすい軟弱地盤においても、脚部の熱核ジェットエンジンとホバー推進装置を利用することで、地表を滑走するように高速移動できる。

主力戦車や装甲車部隊の進撃速度に追従しながら、必要に応じて先行突破、側面攻撃、後退する敵部隊への追撃を行う重機動モビルスーツとして配備された。

機体色は、積雪地帯や曇天時の平原で高い低視認性を発揮するライトグレー系迷彩を採用。明灰色、灰白色、低彩度グレーを組み合わせた不規則な迷彩パターンが、腕部、腰部、脚部装甲を中心に施されている。

一方、胸部、肩部、スカート装甲、足部などはダークグレーからブラックでまとめられ、重量感のある外観を形成している。頭部の赤いフレームは部隊識別と視認性確保のため原型色が維持され、灰色の機体色の中で強いアクセントとなっている。装甲表面には追加のスジボリ、整備ハッチ、分割ラインが増設され、実戦兵器としての整備性と量産機らしい情報量が高められた。

主兵装は大口径ジャイアント・バズで、敵モビルスーツだけでなく、主力戦車、自走砲、陣地、野戦防御施設への攻撃にも使用される。ホバー移動中でも射撃姿勢を安定させるため、火器管制装置と姿勢制御プログラムが改修されており、低速滑走中であれば停止せずに目標を攻撃することも可能である。背部には近接戦闘用のヒートサーベルを装備し、市街地、森林縁、陣地内部など、バズーカを使用しにくい距離での戦闘にも対応する。

寒冷地対策として、関節部には低温用潤滑材と駆動部ヒーターが組み込まれ、吸気口や推進器には雪、泥、氷片の侵入を防ぐ防塵・防泥フィルターが追加されている。脚部装甲内のホバー装置も凍結環境に合わせて再調整され、雪原、泥濘地、半凍結した地表でも安定した推進力を確保する。長距離作戦では戦車部隊や補給車両と行動を共にし、前線突破後は高い機動力を活かして敵後方の指揮所、補給拠点、砲兵陣地を急襲する。


