MS-06CHは、ジオン公国軍の主力量産機であるMS-06ザクⅡをベースに、中国人民解放軍との技術協力によって現地運用向けに改修した陸戦仕様機である。型式末尾の「CH」は、ChinaおよびChinese theatre operationを示す非公式呼称とされる。
武装は120mmザク・マシンガンを基本とし、対装甲目標用に280mmバズーカ、固定陣地制圧用に脚部増加弾倉、肩部スモークディスチャージャーを装備可能。都市戦や国境地帯での威圧任務を想定し、実弾兵装の継戦能力を重視した構成となっている。

機体性能そのものは標準的なザクⅡと大きく変わらないが、現地整備性を高めるために部品構成は簡略化され、装甲表面には追加パネルとスジボリ状の補強ラインが多く見られる。特に脚部は悪路踏破性を重視して関節シーリングが強化され、膝・足首周辺には防塵カバーが追加された。

戦術的には、単機での高機動戦闘よりも、戦車部隊・自走砲・攻撃ヘリとの連携を前提とした「機動歩兵戦闘車の延長線上にある重MS」として運用された。人民解放軍側では、本機を純粋なエース機ではなく、前線指揮・火力支援・心理的威圧を兼ねる量産型陸戦兵器として評価していた。
現地改修型らしく華やかさは少ないが、泥、砂、煤に汚れた低彩度グリーンの装甲と、巨大な実弾火器を携えた姿は、ザクⅡの「兵器としての量産感」をより強く押し出した仕様である。


