UC0079.11.07オデッサ鉱山攻防戦

架空戦記

UC0079年11月7日、地球連邦軍はジオン公国軍最大級の地上資源拠点であるオデッサ鉱山地帯に対し、大規模反攻作戦を開始した。

連邦軍はビッグトレー級陸上戦艦を中核とし、量産が進みつつあったジム部隊、ガンタンク、ガンキャノンを前線に投入。数と補給力でジオン地上軍を押し潰し、一気に欧州・中央アジア方面の主導権を奪還する構えであった。

しかし、この戦いでジオン軍は従来のMS中心運用を大きく改めていた。

鉱山防衛線の後方にはYMT-05ヒルドルブ先行量産型が多数配置され、680mm主砲による長距離砲撃で連邦軍の進撃隊列を分断。

さらにMA-05Jビグラング級陸戦艇が前線指揮と索敵を担い、煙幕と砂塵の中でも連邦軍MS部隊の位置を捕捉し続けた。

連邦軍が砲撃を突破して接近戦に持ち込もうとした瞬間、砂漠地帯を低空滑走するMA-04XJザクレロ陸戦改修機が側面から突入した。

ガトリング砲と高速機動によってジム部隊の隊形は崩壊し、MS同士の正面戦闘を想定していた連邦軍前衛は、重砲撃・高速強襲・多履帯陸戦艇の複合防衛網に絡め取られていった。

戦局を決定づけたのは、ジオン軍が温存していたMA-08Jビグザム級陸戦艇の投入であった。

ビッグトレー級を撃破するために設計されたこの超重陸戦モビルアーマーは、鉱山中央防衛線から前進し、連邦軍の陸上戦艦群に正面から砲撃戦を挑んだ。

大型メガ粒子砲と陸戦艇車体の継戦能力により、連邦軍の指揮中枢は次々と沈黙。オデッサ攻略軍は、前線MS部隊と後方司令部の連携を失った。

結果として、連邦軍はオデッサ鉱山地帯の完全制圧に失敗した。ジオン軍も甚大な損害を受けたものの、鉱山設備と主要補給線の維持には成功し、地球方面軍は崩壊を免れた。この勝利によりジオン公国は資源供給を継続し、宇宙・地上双方での戦争遂行能力を保持することとなる。

この「オデッサ鉱山攻防戦」におけるジオン勝利は、一年戦争の終結を大きく遅らせた。連邦軍はジャブロー防衛と再反攻計画の再編を余儀なくされ、ジオン軍は欧州・中東・中央アジア方面での持久戦へ移行。以後の戦争は、短期決戦から資源・補給・局地改修機がものを言う長期消耗戦へと変質していった。

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