YMT-05ヒルドルブ先行量産型

ジオン系

オデッサの戦いを目前に控えたジオン公国軍は、地球方面軍の戦力不足を補うため、試作機扱いだったYMT-05ヒルドルブの限定量産を強行した。

通常のモビルスーツとは異なり、戦車としての運用を前提とした本機は、資源・工期・パイロット育成の面で比較的即戦力化しやすく、広大な平原戦が想定されるオデッサ防衛線において長距離砲撃支援機として期待された。

先行量産型では、試作機の複雑な変形機構を一部簡略化し、整備性と稼働率を優先。680mm主砲はそのままに、弾薬搭載量を増加させ、車体側面には増加装甲と予備履帯を装備した。

機体色はオデッサ周辺の荒野に合わせたサンドグレー系で統一され、識別用のジオン章も小型化されている。

運用上は単独突撃ではなく、ザク・デザートタイプやマゼラアタック部隊と連携し、敵MS部隊を遠距離から拘束・撃破する火力中核として配置された。

しかし急造量産ゆえに各部の信頼性には難があり、補給線が崩れた後半戦では、巨体と燃費の悪さが足かせとなった。

それでも一部の熟練戦車兵が搭乗した機体は、連邦軍MS部隊に甚大な損害を与え、「オデッサの移動要塞」として恐れられた。

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