RTX-440陸戦強襲型ガンタンク試作機

連邦系

従来のガンタンク系が後方支援・拠点防衛を主目的としていたのに対し、本機は前線へ直接突入し、敵陣地やモビルスーツ部隊を火力で押し潰すことを目的に開発された。脚部を持たない低重心の車体構造はそのままに、装甲厚を増加させ、履帯部には荒地・市街地・湿地帯での走破性を高めた強化サスペンションを採用している。

主兵装は両肩部の長距離キャノン砲。通常の支援砲撃だけでなく、近距離での直接照準射撃にも対応しており、敵MSの装甲を正面から粉砕する威力を持つ。さらに車体前面には短砲身の突撃砲、腕部には連装機関砲を装備し、接近してきたザクやグフに対しても継続戦闘が可能だった。

本機最大の特徴は、ガンタンク系としては異例の「強襲運用」を想定していた点にある。前面装甲は極端に厚く、被弾を前提に前進しながら火力を集中させる設計思想で、歩兵戦車と自走砲、そしてモビルスーツ支援機を一体化させたような性格を持っていた。

しかし、その重量増加により機動力は限定的で、側面・背面からの攻撃には脆さも残した。また、MS同士の機動戦が主流となる中で、純粋な突破兵器としての本機は運用場面を選ぶ存在であった。

試作機は東アジア方面の陸戦試験部隊に配備され、山岳地帯や市街地外縁での火力支援任務に投入されたとされる。実戦記録では、ジオン軍の陣地防衛線に対し、先頭で砲撃を浴びながら前進し、後続のジム部隊の突入路を切り開いた事例が残されている。

量産化こそ見送られたものの、RTX-440 陸戦強襲型ガンタンク試作機は、連邦軍が「モビルスーツ時代の重戦車」を模索した過渡期の象徴的な機体であった。強引なまでの装甲、過剰な火力、そして鈍重ながらも前へ進む姿は、後の局地戦用重支援機開発にも少なからず影響を与えた。

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