SDR-04-MkXII ファランクスは、デストロイド系統の中でも特に近・中距離ミサイル防衛と対機動兵器迎撃に特化した支援型デストロイドである。
ADR-04-MkX ディフェンダーが機関砲による弾幕防空、MBR-04-MkVI トマホークが重火力による地上制圧を担当するのに対し、ファランクスは大量の誘導弾を用いて敵部隊の侵攻ルートを封鎖する「歩行式ミサイル要塞」として運用された。

最大の特徴は、機体上半身に集中配置された多連装ミサイルポッドである。両肩から胸部にかけて装備された発射管には、対空ミサイル、対地ロケット、対リガード用成形炸薬弾、対MS用トップアタック弾、煙幕弾、電子妨害弾などを任務に応じて装填できる。単発の精密射撃ではなく、面制圧と飽和攻撃によって敵の進行を止めることを目的としている。
US陸軍仕様では、前線基地や機甲部隊の後方に配備され、レーダー車両、ディフェンダー、トマホーク、ジム系モビルスーツと連携して運用される。ディフェンダーが空を睨み、トマホークが地上を押さえ、ファランクスがその中間距離をミサイルで埋めることで、米陸軍の防衛ラインは非常に厚いものとなった。

特に中国・ロシア系のリガード部隊に対しては有効だった。大量に接近してくるリガードやグラージ支援部隊に対し、ファランクスは広範囲にミサイルをばら撒き、敵の隊列を崩す。そこへトマホークの重火力とジム部隊の機動戦が入ることで、敵を各個撃破する戦術が確立された。
弱点は、弾切れ後の継戦能力である。ファランクスは一度の斉射で絶大な制圧力を発揮するが、ミサイルを撃ち尽くすと火力が大きく低下する。そのため、必ず弾薬補給車、護衛用ジム、トマホーク、歩兵部隊とセットで運用され、単独で前線に出ることは少ない。


