RX-75 量産型ガンタンク陸上自衛隊仕様は、連邦軍系の砲撃支援用モビルスーツ「量産型ガンタンク」を、日本本土防衛および島嶼部防衛向けに再調整した陸上自衛隊仕様機である。
本機は二脚歩行型モビルスーツとは異なり、下半身に装軌式走行ユニットを持つため、機動力よりも安定性・継続砲撃能力・整備性を重視している。陸自ではこれを「大型自走砲とモビルスーツの中間兵器」と位置づけ、90式戦車・10式戦車・自走榴弾砲部隊と連携する火力支援機として運用した。

カラーリングは陸上自衛隊標準の濃緑色・茶色を主体とした迷彩塗装。市街地・山岳地・沿岸部のいずれでも目立ちにくいよう、装甲各部には低視認性の迷彩パターンが施されている。胸部や砲塔基部には部隊識別番号が小さく記され、派手なマーキングは極力排除された。
主武装は両肩の長射程キャノン砲。通常弾、榴弾、対MS徹甲弾、煙幕弾を使い分けることで、敵上陸部隊や装甲車両、モビルスーツ集団に対して遠距離から面制圧を行う。腕部には中距離制圧用の機関砲を装備し、接近してくる歩兵・軽装甲車両・ドローン兵器にも対応可能である。

陸自仕様では特に通信・観測装備が強化されており、前線の偵察部隊やヘリ部隊、無人観測機からの目標情報を受け取り、後方から正確な支援射撃を行う能力を持つ。単独で突撃する機体ではなく、戦車中隊や普通科部隊の後方に展開し、敵の進行方向を砲撃で封鎖する運用が基本となる。

弱点は近接戦闘能力の低さであり、敵MSに懐へ入られると不利になる。そのため、必ず戦車・対戦車ミサイル部隊・ジム系機体と組み合わせて運用された。特に沿岸防衛戦では、敵水陸両用MSが上陸する前後を狙って砲撃を集中させ、橋頭堡形成を阻止する役割を担った。
陸自内での通称は「陸自ガンタンク」、または単に「75式」。派手な格闘戦とは無縁ながら、後方から戦線全体を支えるその姿は、現場部隊から「一番頼れる砲台」と呼ばれた。


