RGM-79 ジム US陸軍標準機は、地球連邦系MSの供与を受けたアメリカ陸軍が、既存の機甲師団・航空騎兵部隊との共同運用を前提に再設計した量産型モビルスーツである。原型機の単純で堅牢な構造を活かしつつ、米陸軍規格の通信装備、戦術データリンク、IFF識別装置、長距離作戦用の補助電源ユニットが追加されている。

機体色はライトグレーを基調とし、従来の高視認色部分をアメリカンブルーへ変更。これは部隊識別と低視認性の両立を狙ったもので、欧州派遣部隊や本土防衛部隊でも共通して採用された。肩部にはショルダー・キャノンを装備し、戦車部隊の後方火力支援や対MS中距離戦闘に対応する。携行火器は実弾系ライフルを中心とし、補給線の長い陸軍作戦でも継戦能力を確保した。

本機の主任務は、M1系戦車部隊、歩兵戦闘車、攻撃ヘリ、輸送ヘリとの統合運用である。18m級MSの高い視界と機動力は、地形越しの索敵、障害物突破、対MS戦闘において大きな優位をもたらした。一方で、単機で戦局を変えるような英雄機ではなく、あくまで機甲旅団の一構成要素として運用される点が本機の特徴である。

US陸軍標準機は、派手さよりも整備性、補給性、部隊間連携を重視した実戦仕様であり、MSを「特別兵器」から「通常戦力」へ引き下ろした機体だった。基地の格納庫前に並ぶその姿は、新時代の歩兵戦闘車であり、戦車であり、米陸軍が求めた巨大な標準兵器そのものであった。


