EMS-10ヅダR2陸戦高機動型検証機

ジオン系

EMS-10ヅダR2は、宇宙用高機動試作機として知られるヅダ系統を、地球降下作戦後の陸戦環境に適応させる目的で再設計された検証機である。原型機の特徴であった過剰な推進性能はそのままに、脚部フレームの強化、接地制御用スラスター、腰部・脛部の姿勢制御バーニアを追加し、荒野・砂漠・草原地帯での高速機動戦を想定して調整された。

本機の最大の特徴は、ホバーに近い短距離滑走と跳躍機動を組み合わせた「陸戦用強襲加速」である。通常のザクⅡでは追従困難な速度で側面へ回り込み、対MSライフルやザク・マシンガン改で敵部隊を撹乱する運用が試みられた。一方で、ヅダ系列特有の機体負荷の大きさは完全には解消されておらず、連続高機動時には脚部関節・推進系の損耗が激しかった。

そのためEMS-10ヅダR2は量産機ではなく、あくまで「高機動陸戦MSの限界を探る実験機」として少数が前線評価に回された。現地部隊では、機体の扱いに熟練したパイロットが搭乗した場合のみ、ジム系陸戦部隊に対して極めて高い奇襲効果を発揮したとされる。

汚れたグレー系装甲、脚部の焼け跡、スラスター周辺のオイルだれが、この機体の危うい高性能を物語っている。

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