MS-09-2Jは、統合整備計画で再設計されたリック・ドムIIをベースに、地球大気圏への強襲降下作戦へ対応させた現地改修機である。宇宙空間での高機動突撃を主任務とするMS-09R-2を、降下・着地・短時間の地上戦闘に耐えられるよう再調整した機体で、通常の陸戦用ドムとは異なり「降下して、突破口を開き、短時間で制圧する」ことに特化している。

最大の特徴は、背部と脚部に追加された大気圏突入用耐熱ユニットと姿勢制御スラスター群である。単独で完全な大気圏突入を行うというより、HLVや降下カプセル、突入ポッドから高高度で分離し、終末段階を自力制御する構成になっている。機体各部には耐熱コーティングが施され、肩部・胸部・脚部の装甲にはアブレーション材を貼り付けた増加装甲が追加された。

地上到達後は、リック・ドムII本来の推進器を地表面機動用に制限運用し、短時間ながらドム系らしいホバー突撃が可能である。ただし通常のドム・トローペンほど地上適性は高くなく、長期の砂漠戦・湿地戦・市街戦には不向きで、あくまで降下直後の奇襲突破機として扱われた。

武装はジャイアント・バズ改、シュツルム・ファウスト、ヒート・サーベルを基本とし、降下時の重量制限から実弾携行数は少ない。代わりに初撃火力を重視し、敵拠点、防空施設、指揮車両、滑走路、港湾設備などを短時間で破壊する運用が想定されている。

本機はジオン突撃宇宙軍が、地球連邦軍の防空網を突破して主要都市・軍港・基地へ直接戦力を投射するために投入した特殊仕様であり、通常のリック・ドムIIよりも荒々しい外観を持つ。黒紫系の本体色に、耐熱処理された暗灰色の理された暗灰色の増加装甲、焼けたスラスター周辺、降下時の摩耗痕が特徴となる。


