MS-09FC ドムカスタムは、MS-09F ドム・トローペンをベースに、グフカスタム系のガトリングシールド運用思想を組み込んだ試作機である。

本機は、ドム系特有の重装甲・高出力ホバー機動を維持しつつ、近中距離での面制圧能力を大幅に高めることを目的として開発された。主兵装として装備されたガトリングシールドは、防御・射撃・突撃支援を一体化した複合兵装であり、敵陣への高速接近時にも継続的な弾幕を展開できる。

通常のドム・トローペンがバズーカやマシンガンによる一撃離脱戦を得意としたのに対し、MS-09FCはより強襲色が強い。ホバー走行で敵前線へ急速接近し、ガトリングシールドによる制圧射撃で敵機の姿勢を崩しながら、近距離戦へ持ち込む運用が想定された。

一方で、ガトリングシールドの重量増加により左右の重量バランスが悪化し、通常のドム系よりも操縦には高い技量が求められた。また、弾薬消費も激しく、長期戦よりも短時間で敵戦線を突破する局地戦向きの機体であった。

実戦配備数は少数にとどまったが、重装甲・高機動・重火力を兼ね備えた本機は、ドム系列の中でも特に強襲制圧に特化した異色の試作機として記録されている。


