自宅でのバーベル筋トレにおすすめのトレーニング器具類を、実際にホームジムから発展しクラブチームジムを作った経験をまじえてご紹介します。
まずは絶対に必要なバーベルセット
自宅用なら28mmシャフトがおすすめ
IROTEC28mmバーベルセット
ホームジムを作って自宅でバーベル筋トレをする場合に必要不可欠なのがバーベルセットですが、バーベルには通常の直径28mm径のタイプと、直径50mm径のオリンピックシャフトの2種類があります。
上のバーベルは、現在もっとも普及している家庭用トレーニング器具メーカーであるIROTEC(アイロテック)のバーベルのなかでも、床に傷が付きにくいラバープレートの28mmセットと50mmセットです。
価格を比較していただければわかりますが、オリンピックシャフトはかなり割高になります。オリンピックシャフトの利点は、プレートをさし込むスリーブ部分が回転することにより、バーベル挙上動作がなめらかになることですが、リフティング競技などを目指さないかぎりは、それほど重要な機能ではありません。
ホームジム用に揃えるならば、リーズナブルな28mmセットがおすすめです。
本格的ホームジムならオリンピックシャフト
本格的なホームジムを作るのであれば、やはりオリンピックシャフトでバーベルをそろえることになります。オリンピックシャフトはスリーブ部分が回転するので、28mmシャフトに比べて高重量をスームーズに挙上しやすくなります。
筆者のジムで実際に使用しているバーベルセットがGLFITプレートとONIシャフトの組み合わせで、公式競技のものに準じた仕様ながらリーズナブルで、自宅でのバーベルトレーニングに最適です。
一部屋ならパワーラックの一択
オールインタイプがおすすめ
ホームジムにする空間の広さにもよりますが、多くの場合、一部屋6~8畳あたりが現実的な広さかと思います。
その場合、移動スペースやバーベルと壁との余裕を考慮すると、パワーラック1つにあと数個の器具を設置するのが限度です。
IROTECパワーラック・バーベル・インクラインベンチセット
パワーラックには、高耐加重のシンプルタイプから、簡易ケーブルマシンの附属したものまでさまざまなバリエーションがありますが、最初に入手するのならば、こちらのようなパワーラック+ケーブルマシン+インクラインベンチ+28mmバーベルセットがオールインワンになったものが、バラバラに買いそろえるよりも遙かにリーズナブルでおすすめです。
このようなフル装備のパワーラックだと、懸垂バーやディップスバーも附属していますので、バーベル筋トレだけでなく、自重トレーニングも行うことができ便利です。
なお、インクラインベンチは、その構造上フラットにしてもシート高があり、フラットベンチプレスでは足の踏ん張りが効きませんので、別途、高負荷用のフラットベンチを揃える必要があります。
フラットベンチは三本脚がおすすめ
フラットベンチには安価な折りたたみ式や、耐荷重が低めのものがありますが、ベンチプレスを行うことを前提にするのならば、やはりこのランクの高耐荷重タイプがおすすめです。
なお、安定性と使い勝手の観点から、三本脚タイプがおすすめです。
四本脚だとベンチローイングなど床に膝をついてベンチを使う種目がやりにくいですし、狭い室内では予想外に足下が邪魔になります。
コンパクトなハーフラックもおすすめ
ホームジムの空間に余裕があり、別にケーブルマシンや懸垂ラックを用意できる場合には、こちらのようなハーフラックがコンパクトかつ機能的でおあすすめです。
本格的なホームジムなら一器具一機能
家庭用ハイエンドベンチプレス台
空間に余裕があり、本格的なホームジムを作る場合、やはり、ラック類は一種類一機能が断然おすすめです。
まず、ベンチプレス台ですが、ラックの外側でバーベルをグリップするナロータイプは、不安定ですのでおすすめできません。特に家庭内でバーベルを誤って落下させると、確実に床は台無しになります。
家庭用のベンチプレス台で自信を持っておすすめできるのは、こちらのマーシャルワールド製プレスベンチPRO一択です。
筆者も、ホームジム→クラブチームジムを作るにあたり、数多くのメーカーのベンチプレス台を比較し、実際に数種類・数台購入した経緯がありますが、競技ベンチプレスのグリップ幅81cmが余裕でとれるワイドタイプのもので、角材の肉厚1.5mm以上の高強度タイプはこれだけです。
実際に、全日本大会に出場する当ジムのベンチプレス選手も、こちらのプレスベンチPROを日々の練習に使用していますが、150kg程度なら強度的に全く問題がなく、おそらく200kgでも大丈夫です。
購入にあたり、メーカーに業務用との差異を問い合わせましたが、違いは溶接かボルト止めかの違いだけとのことで、定期的にボルトチェックさえ怠らなければ、家庭用でも問題ないと考えています。
スクワットラックのおすすめ
IROTECパワースクワットラック
先ほどもご紹介しましたが、スクワットラックにはこちらがおすすめです。
カール台も揃えたい
ベンチプレス台、スクワットラックと揃えたら、もうひとつ入手したいのがカール台です。こちらのような、自宅用ハイエンドクラスがおすすめです。
当ジムでも同タイプを使用していますが、アームレスリング選手が60kgオーバーのバーベルカールを行っても問題ありません。
ケーブルマシンはプレート式がおすすめ
ケーブルマシンには、ピンをさし込んで重量を変えるウエイトスタック式と、こちらのようなプレート式がありますが、プレート式のほうが他のバーベル器具とプレートの使い回しができて便利です。
こちらのタイプは、当ジムでも多くの選手が5年以上使用していますが、床にアンカーボルトを打ち、チェーンとターンバックルで補強していますので、耐久性にも問題ありません。
1人で使う分には、特に補強なしでも問題ないと感じています。
忘れてはいけないプレートラック
つい忘れがちなのがプレートラックですが、プレートを床に置くと邪魔でつまづきやすいだけでなく、湿気を拾って錆びやすいので、忘れずにプレートラックも用意して下さい。
ほとんどのメーカーの家庭用ラックは三角形のやや不安定なものですが、ワイルドフィットのプレートラックは安定性もよくおすすめです。