元日本代表選手のトレーナーが本音でおすすめの筋トレグッズを解説|使えないものも厳しく説明
アームレスリング元日本代表アジアメダリスト・現一般社団法人JAWA常任理事で、当サイト運営ショップで取り扱うIFA&IPF公認トレーニング用品などの選定を行っている筆者が、競技者目線で本音で筋トレ器具・用品について解説しました。
ネットに溢れている「◯◯おすすめ記事」のほとんどは実際のところ「アフィリエイト記事」で、はっきり言って大人の都合で書かれています。しかもそれらには、競技者でもなければ下手をすればトレーニーでもない下請けライターが書いたと思われる「とんでも記事」が少なくありません。
正直、見てられない状況ですので、競技者として海外メーカーの器具開発にもたずさわっている経験・知見などもがっつりと盛り込んで執筆しました。
この記事の執筆者
上岡岳(かみおかがく)
アームレスリング元日本代表
2006全日本社会人選手権85kg超級2位
2007アジア選手権85kg級5位
2011全日本マスターズ80kg超級2位
2011アジア選手権マスターズ90kg級3位
2014全日本マスターズ90kg級3位
ジムトレーナー・生物学博物館学芸員
一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟(常任理事・広報部長・レフェリー委員長)
IFA国際アームレスリング連盟アンチドーピング委員
Mazurenko Equipment日本統括役
EzrealAC Equipment日本統括役
もちろん、当サイト運営ショップである「MazurenkoJapan」で取り扱っている製品は、品質確認を行い、競技者として「使える」と確信したものや、海外の有名メーカーと共同開発したものだけを取り扱っています。
各筋トレグッズごとの解説記事は、それぞれの項目のバナーリンクおよびテクストリンクよりお読みください。
なお、記載の内容にはかなり厳しい意見もありますが、あくまでも個人的な感想ですのでご了承ください。
パワーラック・ハーフラック
パワーラックには各メーカーから高価なタイプから安価なタイプまで多種多様の製品が発売されていますが、実際にはグラグラしたり使い勝手の悪いものも少なくありません。基本的には安定性=器具本体重量・耐荷重=使用されている鋼材の厚さと比例しますので、軽いもの薄いものはおすすめしません。
※鬼ハーフラックの520kg耐荷重実験の様子
本音の解説記事
おすすめのパワーラック&ハーフラック|器具重量が軽いラック類はグラグラして使いにくいので買わない方がいい
競技者開発&厳選パワーラック
トレーニングベルト
トレーニングベルトにはナイロントレーニングベルト・革トレーニングベルト・革ピンバックルパワーベルト・革フックバックルパワーベルト・革レバーアクションパワーベルトがありますが、革トレーニングベルトとピンバックルパワーベルトはおすすめしていません。当サイト運営ショップでも取り扱っていません。その理由を解説しています。
本音の解説記事
スムーズな筋トレにおすすめのトレーニングベルト|まだピンバックル使って周りを消耗させているの?
最新情報(2023年6月追記)
開発しておりましたアジャスタブルタイプのバックルが完成しました。
本製品は当サイト運営ショップのOEMベルトシリーズに取り付け可能な交換用バックルです。
従来型のレバーアクションベルトに取り付け可能なため、ご愛用のベルトをそのままアジャスタブルレバーアクションベルトとしてご使用いただけます。
なお、他メーカー製ベルトとの互換性は保証外ですが、ベルト穴を拡げるなどの加工を含めると、ほとんどの既存レバーアクションベルトに装着可能です。
アジャスタブルタイプのパワーベルトは、SBD製やパイオニアフィットネス製のものが有名ですが、いずれもバックル大きくて重たいのがデメリットでした。
本製品はそのデメリットを克服したスリム設計で、アルミニウム合金を素材に採用しているため軽量かつ頑丈です。
競技者開発&厳選トレーニングベルト
リストラップ
高重量ベンチプレスのマストアイテムであるリストラップですが、本当に多くの種類がさまざまなメーカーから発売されています。しかし、そのほとんどはペラペラすぎて使い物になりません。特に、高重量ベンチプレスで必須となる斜め軌道挙上では単なるお洒落リストバンド程度の効果しかありません。その理由を各メーカー強度試験結果なども踏まえて解説しています。
※各社リストラップの荷重伸び率試験の様子
本音の解説記事
おすすめのリストラップ|ペラペラの製品は単なるお洒落リストバンドにしかならない理由=ベンチプレスは斜めに下ろして斜めに挙げる
最新情報(2024年3月追記)
当ショップの人気商品であるOEMパワーベルトシリーズの製造元OEM工場(ERG)が生産した滑り止めゴムつき高強度リストラップを新たに販売開始しました。
競技者開発&厳選リストラップ
また、ハードトレーニングにおいてはリストラップ同様にトレーニング時のエルボースリーブも高品質品が要求されます。
競技者開発&厳選エルボースリーブ
パワーグリップ・ストラップ
プル系トレーニングのオールアウトに欠かせないのが握力・グリップ補助アイテムですが、多種多様なタイプがあり、どれを使えばよいか迷う方も少なくないでしょう。各タイプの長所短所をわかりやすく解説しました。
本音の解説記事
おすすめのパワーグリップ&ストラップ|種類が多すぎて訳がわからない人向けにタイプ別の長所短所を解説
最新情報(2024年2月)追記
高品質な牛革製品で定評のあるOEM工場(ERG)にて、オリジナルデザインで生産した本牛革100%のパワーグリップを新たに発売しました。
また、屈強なグリップサポートが必要な上級トレーニー向けに、同じくERG製の本牛革100%のリストストラップも同時発売しました。
このほかに、布生地へのシリコンゴム埋め込み技術を応用し、アンチスリップタイプのリストストラップも生産しており、こちらも高い評価を得ています。
競技者開発&厳選パワーグリップ類
ケーブルアタッチメント
ケーブルマシンのアタッチメント(ハンドル)には数多くの種類があり、どれがどの筋肉部位に効果的なのか、わかりづらいかと思いますので、主なケーブルアタッチメントの種類とトレーニング種目別の使い方を解説します。
本音の解説記事
【ケーブルアタッチメント種類一覧】筋トレの種目のバリエーションを豊富にするハンドル
競技者開発&厳選ケーブルアタッチメント
自宅用ケーブル簡易ケーブルトレーニングセット
実際に使用している筋トレグッズ
ここからは、当サイト運営ジムやジム所属選手が実際に使用しているさまざまな筋トレグッズをご紹介していきます。
なお、自宅での有酸素運動器具に関する試用レポートは下記のリンク先をご参照ください。
IPF公認のトレーニングギア
筋力トレーニングの実施において有効なのが各種のトレーニングギアです。その特徴や使用方法については、下記の公益社団法人JPA日本パワーリフティング協会による記載が詳しいのでご参照ください。
筋力トレーニングに使用する用品類(個人装備品)のなかでも、特に重要なものがトレーニングベルト、リストラップ、ニースリーブ、パワーグリップです。その特性について、パワーリフティング競技規定および世界パワーリフティング協会(IPF)公認品を製作している国内メーカーによる記載を参照しつつ解説します。
「トレーニングベルトに関する記載(抜粋)」
トレーニングベルトによって強制的に腹部外側を固定することにより、腹囲の膨張を物理的に制限し、結果として腹圧を高めることができます。最大筋力と腹圧の間には密接な関係性があり、腹圧が高いほうが最大筋力は上昇します。つまり、トレーニングベルトを巻くことにより、筋トレのパフォーマンス自体が大幅に向上します。
「リストラップに関する記載(抜粋)」
リストラップがもっとも効力を発揮するが、自己ベストギリギリでのベンチプレス挙上ですが、上手く使うことで記録を伸ばすことが可能です。こちらが競技ベンチプレスで上級者が行うリストラップの使い方で、手首をあえて寝かし、人体の造りに適合した、斜めに下ろして斜めに上げる軌道でベンチプレスを行うことで、より高重量を狙うことができます。
「パワーグリップに関する記載(抜粋)」
握力を補助し、プル系トレーニングでの追い込みに有効なのがパワーグリップやリストストラップ類です。
※パワーリフティング競技でのパワーグリップ・リストストラップ類の使用は禁止されていますので、通常のトレーニングでの使用となります。
▼参照元記事(日本パワーリフティング協会)
リストラップ
押す筋トレにはリストラップを
プレス系種目はどうしても手首に強い負担がかかってしまいます。また、競技として行う場合にはリストラップを前提にした競技用のグリップ技術が必須になってきます。
国内のベンチプレス選手の多くが愛用するリストラップが以下のもので、もちろん、一般的なトレーニングにおいてもワンランク上のワークアウトを実現してくれます。
各社リストラップの強度比較実験
各社リストラップの強度比較実験の結果と考察については下記の記事をご参照ください。
おすすめのリストラップをトレーナーが本音で解説|初心者にも使えないメーカー製もある
LARA★STARリストラップ
新たに当サイト運営ショップで取り扱いを始めた、北米に大きなシェアを持つLARA★STAR製リストラップの強度・伸び率比較実験・検証を行いました。
まずは、LARA★STAR製リストラップとGOLD’S GYM製リストラップを同一条件になるよう、長さを揃えてセットします。
そして、両方に5kgのウエイトを取り付けて下垂させ、その伸び率・強度を記録しました。
LARA★STAR製リストラップはIPF公認品と同等以上の高性能リストラップですので、結果は一目瞭然、その強さは鬼リストラップXX>LARA★STAR>鬼リストラップ>>普及品といったところです。
リストラップは消耗品で、繰り返し使用しているとフル性能のサポート力は発揮できなくなります。
IPF公認ストラップは高価なため、マックス測定や試合の時に使用し、通常のトレーニングでは本製品のような安価で高品質なリストラップを使用するトレーニーも少なくありません。
内巻き・外巻きにこだわる人にも最適な、左右の区別がある構造です。
公式サイトより引用
▼LARA★STARリストラップを見る
オリジナル開発リストラップ
北米で大きなシェアのあるV-TRUST社製リストラップを45cmから60cmに延長してサポート力を強化したリストラップを独自開発・販売しています。
このように、有名ブランドであるゴールドジム製品と同等以上の性能を持っています。
また、これをベースにオリジナル品として長さを60cmに延長していますので、ベース製品よりも33%のサポート力が強化されています。
▼オリジナル開発リストラップを見る
パワーグリップ
引く筋トレにはパワーグリップを
上半身の引く筋トレで初心者の方に多く見られるのが「先に握力がなくなって追い込めない」というケースです。筋トレは101%で行ってはじめて成果がでます。パワーグリップを使用して引くトレーニングの効率を上げることをおすすめします。
さらに強力サポートのエイトストラップ
パワーグリップよりもさらに強力なサポートが必要な場合は、エイトストラップがおすすめです。
▼当ジムで実際に使用しているパワーグリップ
リストストラップ&パワーグリップの種類と筋トレ目的別の使い方
オリジナル開発リストストラップ
北米で大きなシェアのあるV-TRUST社製リストストラップに擦れ防止のウレタンパッドを追加したリストストラップを独自開発・販売しています。
特性のウレタンパッドが高重量トレーニング時の喰い込みや擦れを防止し、快適で効率的なトレーニングを実現します。
▼オリジナル開発リストストラップを見る
LARA★STAR製パワーグリップ
北米で人気上昇中のLARA★STARパワーグリップにはラバー・ストラップ・フックの三種類があり、サポート力の高い順にフック>ストラップ>ラバーとなっています。
LARA★STAR製ダブルリストストラップ
LARA★STARダブルリストストラップは、手が離れてもバーベルやダンベルを落とすことがない、追い込みトレーニングに適した補助グッズです。
LARA★STARゼロストラップ
トレーニングベルト
トレーニングの基本グッズはベルト
ウエイトトレーニングは高重量も扱うことになりますので、腰への負担も強くなります。腰を物理的に保護するだけでなく、腹圧を上げてトレーニング効率を上昇させてくれるトレーニングベルトの使用をおすすめします。
▼当ジムで実際に使用しているトレーニングベルト
おすすめのトレーニングベルト|当ジムで実際に使用しているタイプ
ナイロントレーニングベルト
ナイロンベルトトレーニングベルトは、革製のトレーニングベルトやパワーベルトに比べるとサポート力が低いというデメリットがあります。
反面、軽くてかさばらないためジム通いの持ち運びが手軽であったり、革と違い丸洗いができるため清潔に保てるという大きなメリットがあります。
また、写真のようなダブル構造のタイプであれば、重めの重量でトレーニングする時はダブルにし、軽めの重量でトレーニングする時はシングルにして装着するといった使い分けも可能です。
実際のところ、初心者や女性のトレーニング、中〜上級者の軽めのトレーニングであれば、そのサポート力は十分であると言えるでしょう。
フックバックル式パワーベルト
フックバックル式パワーベルトは、ピンバックル式と違い、ベルト穴に金具の爪を引っ掛ける構造のため脱着が容易なことが特徴です。
このタイプのパワーベルトは、サポート力・腹圧上昇効果・脱着の容易さ・価格の面でとてもバランスがよく人気のタイプです。
なお、1ピン式と2ピン式がありますが、装着時の安定感が強い2ピン式がおすすめです。
写真のタイプは2ピンフックバックル式ベルトのなかでもIPF(世界パワーリフティング協会)公認の高品質タイプで、サイズは競技ルールの規定限度いっぱいの強度です。
公認品のため、地方大会から世界大会まで全てのパワーリフティング・ベンチプレス競技会で使用可能です。
レバーアクション式パワーベルト
パワーベルトのハイエンドクラスとなるのがレバーアクション式パワーベルトです。
フックバックル式よりもさらに脱着が容易で、事実上ワンタッチで操作が可能なため、厳密なトレーニングインターバルが要求される高重量でのトレーニングのマストアイテムです。
多くのトレーニーが、最終的にはこのレバーアクション式パワーベルトにたどり着きます。
写真のタイプは国内でも販売されているメーカー品のOEM製品で、当サイト運営ショップが海外生産工場から無印のまま直接輸入しているものです。
このため、一般的なレバーアクション式パワーベルトの性能を持ちながらも、価格は半分近くに抑えられている逸品です。
現在までにかなりの販売実績がありますが、購入者から高い評価を得ています。
【追加情報】
ご購入者の方々から高い評価を得ているBlueEagle社製のOEMレバーアクションベルトですが、2023年4月より、お客様からのご要望にお応えする形でオリジナル新タイプのパワーベルトをラインナップに加えることになりました。
最大クラスの腹圧向上効果のある13mm極厚ベルト、扱いやすいハーフベルト(ボディビルタイプ)、高いブリッジを組んでも邪魔にならない幅の狭いナロータイプです。
エルボースリーブ
肘の保護にはXエルボースリーブを
並行巻きからX巻きまで、自在な巻き方で肘を強力にサポートするGLFIT X-エルボースリーブの詳細は下記のリンク先でご確認いただけます。
▼当ジムで実際に使用しているエルボースリーブ
おすすめの肘サポーター|実際に当ジムで使用しているX-エルボータイプ
LARA★STARトリプルラップエルボースリーブ
プッシュアップバー
当ジムで実際に使用しているプッシュアップバー
腕立て伏せ系トレーニングの効率を上げるためにはプッシュアップバーの使用が有効です。手首を真っ直ぐ保てるだけでなく、可動範囲範囲が広がりトレーニング効果が向上します。当ジムで実際に使用しているプッシュアップバーが、こちらののもので、人間工学に基づいた斜め傾斜がついているため、構えたときに手首が最適な垂直角度になります。
▼当ジムで実際に使用しているプッシュアップバー
懸垂器具
自宅用懸垂器具|簡易型~本格派まで
自宅用で懸垂を行うためには懸垂器具が必要ですが、本格的な懸垂器具(チンニングラック)から簡易懸垂器具(ドアジムタイプ)までさまざまなタイプがあります。
▼おすすめの自宅懸垂器具
▼コラム記事
おすすめのぶら下がり健康器&懸垂器具|ドアジム型からチンニングラックまで
腹筋ローラー
当ジムで実際に使用している腹筋ローラー
自宅で手軽に楽しく取り組め、意外なほど腹筋に効果的なのが腹筋ローラーと呼ばれるグッズです。初心者の方には、安定感の高い二輪タイプがおすすめです。
▼当ジムで実際に使用している腹筋ローラー
トレーニングチューブ
当ジムで実際に使用しているトレーニングチューブ
筆者のジムで実際に使用しているトレーニングチューブがMYDAYS社製のもので、強度の違う複数本がセットになっており、単品で揃えるよりもリーズナブルです。また、ドアなどに取り付けるアタッチメントも充実しています。
▼当ジムで実際に使用しているトレーニングチューブ
▼コラム記事
おすすめトレーニングチューブと筋肥大効果のある使い方|トレーナーが本音で解説
ダンベル
当ジムで実際に使用しているダンベル
当ジムでは、こちらのようなアジャスタブルダンベル・アーミーダンベル・ラバーダンベルを使用しており、それぞれにメリットがあります。
▼当ジムで実際に使用しているダンベル
バーベル
当ジムで実際に使用しているバーベル
筆者のジムで実際に使用しているバーベルセットがGLFITプレートとONIシャフトの組み合わせで、公式競技のものに準じた仕様ながらリーズナブルで、自宅でのバーベルトレーニングに最適です。
▼当ジムで実際に使用しているバーベル
当サイト運営ショップのご紹介
当ショップは世界団体であるIFA・IPF・UFCなどの公認品を中心に300アイテム近い多数の商品を取り扱っています。このため、スムーズに商品をおさがしいただけるよう、ブランド・カテゴリー別のバナーリンクを設置しております。どうぞ、ご利用ください。
なお、当代理店取り扱い商品は、少しでもリーズナブルに価格設定できるよう、全て簡易包装での発送になりますのでご了承ください。
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