アームレスリングのなかでも重要とされる力に「ヘッドの力」と「親指の壁の力」がありますが、それらの前腕筋群における作用と鍛え方を解説します。
ヘッドの力と強化方法
ヘッドの力とは、最初の図で言えば外転(橈屈)力=親指側に手首を曲げる筋力のことで、その筋力には腕橈骨筋(わんとうこつきん)が大きく関わっています。
腕橈骨筋を鍛えるのに最適でほぼ唯一のトレーニング方法が、こちらのようなリストハンマーです。グリップにテーピングなどを巻き、握りにくくするとより実戦的な筋力が培われます。
そして、そのリストハンマーをより実戦に近い構えで行えるのが、この動画のようにトップロールハンドルを使用したケーブルリストハンマーです。
トップロールハンドルは、アームレスリングで相手の拳を握った時に近い「卵型」をしており、直径が70mmと人間の拳の大きさに合わせて作られています。
親指の壁の力と強化方法
親指の壁の力とは、具体的には親指を横に倒される(回外回旋)ことを防ぐための筋力で、倒されるのに拮抗する回内回旋力を鍛えることで養われます。
そのためのトレーニング方法がリストスピネーションと呼ばれるものです。
ケトルベルやダンベルに武道帯やタオルを取り付けて、手首を内側にひねる動作を繰り返して親指の壁を鍛えますが、より実戦的な筋力をつけるためには、拳の高い部分=人差し指の付け根付近に負荷がかかるように帯やタオルを手に巻きつけるようにしてください。
そして、そのリストスピネーションを限りなく実線に近いフォームで鍛えていけるのが、この動画のようなトップロールハンドルを使ったケーブルリストスピネーションです。
JAWA所属のアームレスリング選手による使用方法の解説動画がこちらです。あわせて、ご参照ください。
トップロールハンドルは、人差し指付け根付近に集中的な負荷を加えることが可能です。
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