アームレスリングのトレーニング器具について、使う技(トップロール&フック)に合わせた種類と使い方について解説します。
腕相撲の技の二種類
トップロールとフックとがある
腕相撲やアームレスリングには、てこの原理で相手の指先を吊り上げて倒すトップロールと、自分が有利な位置に手首を巻き込んで倒すフックとがあります。
この二つの技で、必要となる筋肉部位が一部異なってきますので、まずはその技の特性を知ることが重要です。
トップロールとフックの技の特長については、下記の記事で具体的に動画をまじえて解説していますので、そちらをご参照ください。
※トップロールとフックの両方の特性を併せ持つサイドアタックという技もあります。
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トップロール・フック両方に有効なトレーニング器具
ウルトラグリップ
アームレスリングの基本的な筋力を鍛えるための最新のトレーニング器具がウルトラグリップで、これは元世界チャンピオン、現国際アームレスリング会長のイゴール・マズレンコ氏が考案・開発したものです。
ウルトラグリップ2020は2つのパーツから構成されています。一つは本体部分である「ハンドル」、そしてもう一つがグリップ部分である「ローラー」です。
こちらが、ハンドルです。
こちらがローラーです。
そして、このようにハンドルにローラーをセットし、ケーブルマシンに取り付けて使用します。
ウルトラグリップ2020の最大の特徴は、従来のハンドローラーのように「支点が中心にない」ことです。
従来のハンドローラーだと支点が中心にあるため、「手の中でローラーが転がる」状態であり、指の付け根付近にしか負荷がかかりません。
しかしながら、ウルトラグリップ2020の場合は、支点が中心にないため、力点が指先になり、リスト力に重要な指先から巻き込む力を効率的に鍛えることが可能になっています。
ウルトラグリップ2020の使い方
HANDLE ECCENTRIC “ULTRA GRIP” を実際に使用したトレーニングが冒頭の動画で、本ローラーを専用のハンドシャフトに差し込み、ケーブルマシンに取り付けて使用します。
従来のハンドローラー類と違い、力点が指先にかかるため、リスト力に重要な指先の力が効率的に鍛えられます。
なお、動画は台に肘をついて行っていますが、台などがなくても、肘を身体にしっかりと引きつけ固定して行うことで、十分な効果が得られます。
こちらの動画は、JAWA所属選手が実際にウルトラグリップ2020を使用している様子です。あわせて、ご参照ください。
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ストラップローラー
ストラップローラーは、ローラーがフレキシブルなストラップ生地に接合されていますので、工夫次第でさまざまな使い方ができます。ただストロークするだけでなく、噛み手方向に捻りながらストロークしたり、吊り手方向に外回ししながらストロークしたりも可能です。
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トップロールに有効なトレーニング器具
トップロールハンドル
トップロールハンドルはアームレスリングの吊り手に重要な「ヘッドの筋力」および「親指の壁の力」を鍛えるためにデザインされたトレーニング器具で、これらの重要部位に集中的な負荷が加わるように卵形にデザインされています。
JAWA所属のアームレスリング選手による使用方法の解説動画がこちらです。あわせて、ご参照ください。
トップロールハンドルは、人差し指付け根付近に集中的な負荷を加えることが可能です。
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フックに有効なトレーニング器具
フックハンドル
フックハンドルは海外では「デボンララット・ハンドル」と呼ばれており、アームレスリングの神様と言われる世界チャンピオン、デボン・ララット選手の考案で開発されたトレーニング器具です。
こちらは、JAWA所属選手によるフックハンドルを使った実際のトレーニング動画です。
通常の握り方で小指側を集中的に鍛えられるほか、上下逆にグリップすることで高い位置でのフック強化=トップロール対策にもなります。
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アームレスリング専用マシン
メカニカルアームマシン
こちらは、アームレスリング専用の大型マシンで、メカニカルアームマシンと呼ばれるものです。サイドアタック(横倒し)の強化に有効です。
マズレンコアームマシン
フックからトップロールまで幅広い技に必要な筋力を要請することのできるのが、元世界チャンピオンが監修したマズレンコアームマシンです。
フィンガーマシン
アームレスリングにとても重要な手の筋力である「ピンチ力」を集中的に鍛えられるのがフィンガーマシンです。