三角筋(musculus deltoideus)の構造や作用を解説するとともに、その起始停止および支配神経もご紹介します。また、日常や筋トレにおいての具体的な働きについても解説します。
三角筋の構造
三角筋は前部(鎖骨部)・中部(肩峰部)・後部(肩甲棘部)から構成されます。
三角筋の作用
前部(鎖骨部):上腕の屈曲・内転・内旋
中部(肩峰部):上腕の外転
後部(肩甲棘部):上腕の伸展・内転・外旋
三角筋の起始停止
起始
前部(鎖骨部):鎖骨の外側部
中部(肩峰部):肩峰
後部(肩甲棘部):肩甲棘
停止
上腕骨三角筋粗面
三角筋の支配神経
腋窩神経
三角筋の具体的な働き
前部(鎖骨部):腕を前に上げる・内側に捻る動作において働きます。
中部(肩峰部):腕を横に上げる動作において働きます。
後部(肩甲棘部):腕を後ろに上げる・外側に捻る動作において働きます。
筋トレにおける具体的な働き
ショルダープレス系種目・アップライトロウ系種目・ライズ系種目において、前部・中部・後部それぞれが対応する動作に働きます。
関与する主な筋トレ種目
チューブショルダープレス
チューブアップライトロー
チューブフロントレイズ
チューブサイドレイズ
チューブリアラテラルレイズ
チューブフェイスプル
ダンベルショルダープレス
ダンベルアップライトロー
ダンベルフロントレイズ
ダンベルサイドレイズ
ダンベルリアラテラルライズ
ダンベルリアデルタロー
ダンベルフェイスプル
マシンショルダープレス
スミスマシンショルダープレス
スミスマシンアップライトロー
ケーブルアップライトロー
ケーブルフロントレイズ
ケーブルサイドレイズ
ケーブルリアラテラルレイズ
ケーブルフェイスプル
ケーブルデルタレイズ
バーベルショルダープレス
バーベルフロントレイズ
バーベルアップライトロー
バーベルリアデルタローイング
全身の主な筋肉の名称・作用
身体を鍛えていく上で、まず理解したいのが全身の主な筋肉の名称と作用です。それぞれの筋肉の役割を知ることで、効率のよいトレーニングを行うことが可能になります。
▼筋肉名称デジタル図鑑
【筋肉名称デジタル図鑑】各部位の名前・作用・筋トレ方法(鍛え方)
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