筋トレと風呂の順番は、一般的には筋トレ後に入浴するのが普通ですが、筋トレ前に軽い入浴でトレーニングに有効とする方法もあります。また、筋トレ後の入浴の注意点もあわせて解説します。
入浴の二つの効果
血行が良くなり身体が動きやすくなる
入浴してすぐに現れる変化は、自律神経のうちの交感神経が刺激されるとともに血行が良くなり、心身が活動的な状態になることです。しかしながら、これは短期の作用であり、入浴を続けると自律神経は次のモードに移行していきます。
副交感神経が優位になり休息モードになる
入浴により短期的には心身は交感神経優位の「活動モード」になりますが、10分もすると交感神経の働きは弱まり、副交感神経が優位な状態、すなわち「休息モード」に心身の状態は移行していきます。
筋トレ前入浴のやり方
血行を良くして短時間で終わる
筋トレ前の入浴の仕方として推奨されるのが、熱いシャワーをさっと浴びることです。
一日の仕事で疲れた心身をリフレッシュし、交感神経が刺激されることによりトレーニングに適切な状態になることができます。
筋トレ後入浴の注意点
熱いお湯は炎症を進める
筋トレの後のお風呂はリラックスできて楽しいものですが、一つだけ気をつけるべき注意点があります。
筋トレ後の筋肉は筋繊維が破壊され、軽い炎症を起こしているような状態です。トレーニングがハードであればあるほどなおさらです。
この筋肉の炎症は、熱いお風呂につかるとさらに広がってしまい、回復までの期間を長引かせることにもなりかねません。
ですので、筋トレ後の入浴に熱いお湯は推奨できません。また、非常に強度の高いトレーニングした日などは、お風呂につからずシャワーで済ませるのが無難です。
ぬるま湯にゆっくりつかる
筋トレ後の入浴のやり方として効果的な方法は、「筋肉の炎症を広げない」ことと「副交感神経を優位にさせる」ことです。
具体的には、ぬるま湯にゆっくりとつかり、心身をリラックスモードにすることです。
これにより、超回復の能力は助長されます。