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小学校6年生になり、春のJapan Open国際二連覇、愛知県選手権優勝と無敗で小学校最後の全日本ジュニアをむかえたハヤテでした。
もちろん、トーナメント最下段のトップシード、防具は全試合「赤」……とガチガチの優勝候補でした。
準々決勝までは無難に勝ち上がりましたが、メダルマッチ対戦相手は170cm近い超大型選手でした。
小学生は体重階級分けがないゆえの、体重差1.5倍の戦いになりました。
序盤こそステップを使ってリードしたものの、一発もらうたびに効いてしまい、最後は後ろ回し蹴りで人生初のダウンを奪われたハヤテでした。
その苦しそうな様子は、撮影していた妻も思わずズームアウトしてしまうほどでした。
僕も、セコンド席で「もう立つな」と思いましたが、ラスト数秒で立ち上がり、逆転の左ハイを撃ったハヤテ……届かず敗退となりました。
戦後、トップクラスからオールロストに突き落とされた失意のハヤテを元気づけようと東日本選手権に参戦することを決めました。
名古屋から夜行バスで往復という強行軍でした。
決勝で、これまた超大型選手に苦しめられながらも優勝しました。
主催の福島協会から「遠いところまで来てくれてありがとう」と大会MVPをいただき、嬉しかったのを覚えています。
「また来年もきます」……震災などがあり、まだ、その約束が果たせてないのが心残りです。