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2020年に全日本選手権で準優勝し、強化指定選手となったハヤテでしたが、世界は前代未聞のパンデミック・コロナ禍に見舞われ、予定されていた国際大会出場や国際強化合宿などは全てキャンセルされ、やるせない一年になりました。
ハヤテはちょうど大学4年生、普通の世の中であれば、強化指定選手はアスリートナビという制度で企業に契約就職できるのですが、コロナ禍のなか大手企業の雇用は悪化し、結局アスリートナビ就職はできませんでした。
そもそもトップ選手でいられるのは20代前半が限界ということもあり、ハヤテはこれを機にテコンドーを引退し、一般就職する道をとる決断をします。
もう彼は十分に戦ってきたのだから、それで十分だと僕も父として感じました。
2021年3月、彼は最後の戦いである全日本選手権に出場、メダルを奪取した後、武具を置きました。
現在、社会人一年生の彼は、東京のデザイン会社で働きつつ、第二の競技人生をスタートすべく、日々筋トレに励んでいます。
いつかまた、彼の「神様からもらった左ハイ」を見られたら嬉しいな、と一ファンとして思っています。