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全日本ジュニア選手権で準優勝し、全ての権利を手にしたハヤテでしたが、一つだけロストしたものがありました。
それは、U17の強化指定枠です。
例年は、全日本ジュニア選手権の優勝・準優勝者が自動的にU17の強化指定選手になるのですが、この年は別で選考会が開かれました。
試合開始。
準々決勝・準決勝と順当に勝ち上がったハヤテの、決勝の対戦相手はフルコンタクト空手から転向してきた新人選手でした。
テコンドー家として徹底的に勝ちたい、という気持ちが出すぎてしまったようで、1ラウンド・2ラウンドとフル回転のめった撃ちに近い状態で試合を有利に進めていたハヤテですが、あまりに気負いすぎ3ラウンドでスタミナ切れを起こし失速、まさかの敗退となりました。
結局、U17の強化指定選手にはなれず、彼が強化指定枠を奪取するのは、ずいぶん先の全日本選手権準優勝を待つことになります。
この一戦は苦い思い出として残りますが、スタミナ配分や精神状態のコントロールなどがいかに重要かを痛感する経験となったようです。