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高校二年生の公式戦シーズンは、初夏に行われる愛知県選手権ではじまりました。
この時点で二連覇中、三連覇のかかった一戦となりました。
この試合での課題は、一年間試行錯誤をしてきた「ワンパンチ」=右拳強撃が果たして実戦で使えるのか、ということでした。
生物学学芸員をする僕の、生物学的知見も練り込んだ一撃で、理論上は防具の上からのワンパンチKOも不可能ではないと考えていました。
試合開始。
決勝まではあえて強い拳撃を使わずに、蹴り主体で戦い、決勝に進出しました。
決勝では、あえてコートの隅に位置を取り、チャンスとみて攻めにくる相手の出際に右拳強撃を撃ち込みました。
結果、ワンパンチKOには至らないもののダウンを奪い、有利に試合を進めて三連覇および夏の全日本ジュニア出場を決めました。
以後、彼の右拳強撃は左ハイキックとならぶ彼の得意技となったのです。