内臓器官の筋肉の種類と働き
The illustration shows the location of the liver.[/caption]
筋肉と言えば、骨格筋ばかりが着目されがちですが、先に解説したように血管や内臓器官も筋肉の一つです。
全身の主要な臓器の名称と働きは以下の通りです。
心臓|Heart
View of a human heart from the left[/caption]
心臓は、血液の循環を行う臓器で、右心房、右心室、左心房、左心室の4部分に分かれています。
肺から酸素を取り込んだ血液は肺静脈から心臓へ、二酸化炭素を含んだ血液は肺動脈から肺へ送られガス交換をします(肺循環)。
また、酸素を取り込んだ血液は動脈から全身へ送られ、二酸化炭素を含んだ血液は静脈から心臓へ戻されます(体循環)。
動脈|artery
心臓から血液を送り出す血管です。強い血圧に耐えられるよう、静脈に比べ血管壁が厚くなっています。
静脈|vein
心臓へ血液を戻す血管です。動脈に比べ血圧がかからないので、血液が逆流しないように弁を備えています。
胃|stomach
Illustration of an open stomach with mucosal folds[/caption]
胃は、食道と十二指腸の間に位置する消化器官で、胃酸によりタンパク質などを分解・消化する働きがあります。
腸|intestines
3D illustration of the human bowel (frontal)[/caption]
胃で消化された食物の栄養分や水分を吸収する器官で、栄養分を主に吸収する小腸と、水分を主に吸収する大腸に分けられます。
小腸small intestine
小腸は、胃と大腸の間に位置する消化吸収器官です。十二指腸・空腸・回腸」の三部位に分けられます。
十二指腸|Duodenum
十二指腸は、小腸最上部に位置する部位で、胃下部の幽門と接合しています。
また、十二指腸は上部・下行部・水平部・上行部の四部位に分けられ、 膵液・胆汁の分泌と消化吸収および胃酸を中和する働きがあります。
空腸|jejunum
空腸は、十二指腸と回腸の間に位置する小腸の一部です。腸液を分泌し消化を行う働きがあります。
回腸|ileum
小腸の最下部にいちする部位で、栄養分の吸収を主に行います。
大腸|large intestine
大腸は、上部を小腸と下部を肛門と接合しています。一部の栄養分の吸収も行いますが、主に水分の吸収を行います。
また、大腸は盲腸・結腸・直腸の三部位に分けられます。
盲腸|cecum
盲腸は、大腸の一部で、人間のものは痕跡的に残るだけですが、草食動物では大きく、食物繊維を炭水化物に変える腸内細菌が貯えられています。
結腸|colon
結腸は、大腸の盲腸から直腸まで部位の名称で、上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸の四部位に分けられます。
腎臓|Kidney
Illustration of a cut and a closed kidney. In the open kidney the following structes can be seen: renal cortex, renal artery, renal veins, renal pelvis, alices, renal medulla, ureter.[/caption]
腎臓は泌尿器系に属する内臓器官で、血液中から老廃物および余剰水分を濾過排出、尿素などのタンパク質などの代謝物を排出する働きがあります。
肝臓|Liver
Illustration of a human liver (front) with gallbladder[/caption]
肝臓は、腹部右上側に位置しており、人体で最大の内臓器官です。
アルコール・糖分・脂質・タンパク質などの代謝分解、胆汁酸生成、アンモニアの尿素変換をはじめとして、数百の機能を持っています。
副腎|adrenal gland
副腎は、腎臓に隣接しており、ステロイドホルモン・アドレナリン・ノルアドレナリンをはじめとした各種のホルモン分泌をする働きがあります。
胆嚢|Gallbladder
胆嚢は、肝臓および十二指腸に接合しており、脂肪分解酵素である胆汁を分泌する働きがあります。
膵臓|pancreas
膵臓は、ホルモン分泌機能および消化酵素である膵液を分泌する働きがあります。
脾臓|Spleen
脾臓は、Bリンパ球およびTリンパ球を生成する免疫機能の働きがあります。また、骨髄の補助的に血液生成、 古い赤血球の破壊、血液貯蔵の働きもあります。
膀胱|Urinary bladder
腎臓で生成された尿を一時的に貯留する器官で、尿道に接合しています。