ぽっちゃり体型から痩せて細マッチョになる、または、痩せ体形から筋肥大して細マッチョになるためのチューブトレーニングメニューを、部位別に解説します。
理想的な細マッチョ体型を目指すのであれば、筋肉部位により負荷回数設定を変え、程よく筋肥大させたり、引き締めたりすることが重要です。
チューブトレーニングの特徴
チューブトレーニングは自重トレーニングと異なり、筋肉部位を個別に鍛える単関節運動(アイソレーション種目)が豊富なことが特徴で、これにより部位によって筋肥大させるのか引き締めるのかを明確に決めたトレーニングが可能です。
また、ダンベルトレーニングと異なり「上から腕を引く運動」が可能なことも大きな魅力と言えるでしょう。
反面、高負荷がかけにくいという側面がありますが、中負荷トレーニングが中心の細マッチョ筋トレにおいては、あまり問題ありません。
まずは全身の筋肉部位を理解する
どのような目的であれ、身体を鍛える場合にまず知っておきたいのは、鍛える対象となる筋肉の部位と連動性・作用です。
全身の筋肉はその作用と連動性から以下のように部位分けされます。
①上半身の押す筋肉
大胸筋・三角筋・上腕三頭筋など
②上半身の引く筋肉
広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋など
③体幹の筋肉
腹筋群・脊柱起立筋・回旋筋など
④下半身の筋肉
臀筋群・大腿四頭筋・大腿二頭筋など
さらに詳しい筋肉名称と作用については下記の筋肉図鑑をご参照ください。
▼さらに詳しい筋肉の構造と作用
【筋肉名称デジタル図鑑】胸・背中・腕・腹・下半身・インナーマッスルの名前と鍛え方
筋繊維の種類と細マッチョになるための負荷回数設定
筋力トレーニングの対象となる骨格筋は筋繊維が束となって構成されていますが、その筋繊維には主に速筋と遅筋の二種類があり、さらに速筋は2つのタイプに分けられます。そして、それぞれに特性が異なり、トレーニングでの適正反復回数も異なります。
①遅筋(筋繊維タイプⅠ)
1分以上の持久的な運動において、持続的に収縮する筋繊維です。トレーニングをしても筋肥大は起こらず、筋スタミナが向上します。筋トレにおいては20回の反復で限界がくるような軽負荷でトレーニングを行います。
②速筋(筋繊維タイプⅡa)
30~60秒程度のやや持久要素もある瞬発運動において、持続的かつ瞬発的に収縮する筋繊維です。トレーニングによってやや筋肥大するとともに筋スタミナも向上します。筋トレにおいては12~15回程度の反復で限界がくるような中負荷でトレーニングを行います。
③速筋(筋繊維タイプⅡb)
30秒未満の瞬発運動において、爆発的に収縮する筋繊維です。トレーニングによって強く筋肥大します。筋トレにおいては6~12回程度の反復で限界がくるような高負荷でトレーニングを行います。
骨格筋を構成している筋繊維には大きく分けて速筋と遅筋の2種類があります。速筋は白っぽいため白筋とも呼ばれます。収縮スピードが速く、瞬間的に大きな力を出すことができますが、長時間収縮を維持することができず張力が低下してしまいます。遅筋は赤みがかった色から赤筋とも呼ばれます。収縮のスピードは比較的遅く、大きな力を出すことはできませんが、疲れにくく長時間にわたって一定の張力を維持することができます。
▼厚生労働省公式ページ
参照記事:筋トレ目的別の適切な負荷回数設定
細マッチョトレーニングの鍛え方
細マッチョトレーニングでは部位ごとにボリュームアップするのか引き締めるのかを明確に分けてトレーニングしますが、一般的に理想とされる細マッチョ体型になるための部位ごとの適切な1セットあたりの反復回数は以下の通りです。
大胸筋:ボリュームアップ(15回)
三角筋:ボリュームアップ(15回)
上腕三頭筋:引き締め(20回)
広背筋:引き締め(20回)
僧帽筋:引き締め(20回)
上腕二頭筋:ボリュームアップ(15回)
腹筋群:引き締め(20回)
下半身:引き締め(20回)
細マッチョになるための二つのアプローチ
痩せ体形かぽっちゃり体形かで異なる
一般的に、細マッチョの基準とされるのがBMI22前後、体脂肪率15%前後ですが、このような体形になるためには現状の自分の体形によって二つのアプローチがあり、それは以下の通りです。
①痩せ体形の場合:まず筋肥大バルクアップ筋トレを行う
②ぽっやり体形の場合:まず引き締めダイエット筋トレを行う
そして、BMI22前後・体脂肪率15%前後の体形の場合、またはトレーニングによってそうなった場合は、筋肉を維持したり、より見栄えのよい形にするために、筋繊維TYPE2aをターゲットにした15回前後の反復で限界がくる負荷回数設定で「細マッチョ筋トレ」を行っていきます。
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筋トレの一週間の組み方
筋肉はトレーニングを行うと筋繊維に微細な損傷を受け、その回復に24~72時間が必要になります。
そして、回復するときにはトレーニング前よりも筋密度が向上して回復する特性があり、これを超回復と言います。
そして、この超回復を適切に繰り返すことで筋肥大または筋密度を上げていくのが筋トレの基本です。
超回復前に筋肉に負荷を与えてしまうと、筋肉は筋密度が上がるどころか、逆に縮小してしまいますので、いかに超回復を妨げずに高い頻度でトレーニングを行うかがポイントですが、一日に全身全てをトレーニングしてしまうと72時間はトレーニングができないので、週3回程度の頻度で行うのが限界になってきます。
そこで、全身の筋肉をグループごとにローテーションで鍛えていき、超回復を行いながら高頻度でトレーニングをしていくメソッド「部位分割法|スプリットトレーニング」を導入するのがもっとも効率的です。
その分割方法例は以下のようになります。
週一日目:上半身の押す筋肉
週二日目:体幹部の筋肉
週三日目:下半身の筋肉
週四日目:体幹部の筋肉
週五日目:上半身の引く筋肉
この分割法ですと、超回復を妨げず、なおかつ週5回のトレーニングで常に代謝の高い状態も維持することが可能です。
それでは、次の項目からは全身の筋肉部位別の鍛え方・筋トレメニューを解説していきます。
大胸筋の細マッチョトレーニング
チューブチェストプレス
大胸筋全体に効果的なのが、こちらのような、ほぼ水平に腕を押し出すチューブチェストプレスです。やや顎を引くことで大胸筋が最大収縮し効果が高まります。
◆チューブチェストプレスのやり方と動作ポイント
①後ろから張力がかかるようにチューブをセットし、肩甲骨を寄せて構える
②息を吐きながら、肩甲骨を寄せたまま腕を前に押し出す
③腕を前に押し出したら、肘をしっかりと伸ばし、顎をやや引いて大胸筋と上腕三頭筋を完全収縮させる
④チューブの張力に耐えながら、筋肉に効かせながら元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋を完全収縮させるためには、腕を押し出したポジションで顎を引くようにしてください。
チューブチェストフライ
大胸筋内側に効果の高いチューブ筋トレがチューブチェストフライです。腕を閉じた後に、さらに前方へ手を押し出すイメージで動作すると大胸筋が完全収縮し効果が高まります。
◆チューブチェストフライのやり方と動作ポイント
①後ろから張力がかかるようにチューブをセットし、肩甲骨を寄せ、肘を伸ばして腕を開いた状態で構える
②肩甲骨を寄せ、肘を伸ばしたまま腕を閉じる
③腕を閉じたら、拳を少し前に押し出しつつ、顎を引いて大胸筋を完全収縮させる
④チューブの張力に耐えながら、筋肉に効かせながら元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋を完全収縮させるためには、腕を閉じたポジションで上腕を前に押し出す動作を加えてください。
チューブプルオーバー
チューブプルオーバーは肘の角度によって大胸筋から広背筋まで効果のある特殊なトレーニング方法ですが、大胸筋をターゲットにする場合は、肘をやや曲げて意識を胸に集中することで効かせることが可能です。
◆チューブプルオーバーのやり方と動作ポイント
①斜め下方から張力がかかるようにチューブをセットし、ベンチに仰向けになり、肘をやや曲げて構える
②肘を曲げたまま、肩甲骨を開きつつ、拳を顔の前まで引き寄せる
③肘を絞るとともに、顎を引いて大胸筋を完全収縮させる
④大胸筋にストレッチをかけることを意識して元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋に効かせるためには、常に胸の筋肉を意識することが大切です。
三角筋の細マッチョトレーニング
チューブショルダープレス
三角筋全体に効果のある基本種目がチューブショルダープレスです。座って行うシーテッドプレスが動作が安定するためおすすめです。
◆チューブショルダープレスのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、肩の高さでチューブをグリップして構える
②背中が丸くならないように視線を上に向け、腕を上に押し出していく
③腕を押し出したら、腕をしっかりと伸ばし三角筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
三角筋は背筋や大胸筋に隣接しているため、肩甲骨を動かしてしまうと負荷がそれらの体幹表層筋に逃げてしまいますので、セット中は肩甲骨を動かさないことが大切です。
チューブアップライトロー
チューブアップライトローイングは初心者でも三角筋を的確に鍛えることのできるチューブトレーニングです。ゆっくりとした動作で上体を反らさずに行ってください。
◆チューブアップライトローのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②肘を先行させて、肩甲骨を寄せないように気をつけて、拳を真上に引き上げていく
③拳を肩の高さまで引き上げたら、張力に耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肩甲骨を寄せる動作をしてしまうと背筋群に負荷が逃げてしまうので注意してください。
チューブフロントレイズ
チューブフロントレイズは三角筋のなかでも前部を集中して鍛えられる種目です。
◆チューブフロントレイズのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②上半身を反らせないように気をつけ、肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せずに拳を前に上げていく
③拳を肩の高さまで上げたら、張力に耐えながら同じ軌道で元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
上半身を反らせたり、肩甲骨を寄せる動作を行うと負荷が背筋群に逃げてしまうので注意してください。
チューブサイドレイズ
チューブサイドレイズは、三角筋中部を鍛えるのに最適な種目です。やや後ろ方向に引き上げることで三角筋後部に効かせることも可能です。
◆チューブサイドレイズのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②上半身を反らせないように気をつけ、肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せずに拳を横に上げていく
③拳を肩の高さまで上げたら、張力に耐えながら同じ軌道で元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
上半身を反らせたり、肩甲骨を寄せる動作を行うと負荷が背筋群に逃げてしまうので注意してください。
三角筋後部に効果的なフェイスプル
チューブフェイスプルは三角筋後部の仕上げトレーニングとして最適な種目です。肘を手よりも高い位置にして動作することと、背筋群をできるだけ使わないようにすることがポイントです。
◆チューブフェイスプルのやり方と動作ポイント
①前から張力がかかるようにチューブをセットし、顔の前で腕を伸ばして構える
②肘を肩よりも高く上げたまま、拳を顔まで引き寄せる
③拳を顔の前まで引き寄せたら、張力に耐えながら同じ軌道で元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
三角後部に負荷を集中させるためには、肘を上げて、肩甲骨を寄せないようにして動作することが大切です。
上腕三頭筋の細マッチョトレーニング
チューブフレンチプレス(チューブトライセプスエクステンション)
チューブトライセプスエクステンションは上腕三頭筋全体に負荷をかけられる基本種目です。
肘を開き気味で行うと内側頭と外側頭に、肘を閉じ気味で行うと長頭に効果があります。
◆チューブトライセプスエクステンションのやり方と動作ポイント
①頭の上から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を曲げて構える
②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく
③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと大胸筋に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。
チューブプレスダウン
チューブプレスダウンは両手を近づけて行うと上腕三頭筋短頭に、離して行うと上腕三頭筋短頭に効果があります。
肩関節を動かすと背筋群に刺激が逃げてしまいますので、肘をしっかりと固定し、肘から先だけで動作を行うことがポイントです。
◆チューブプレスダウンのやり方と動作ポイント
①頭の上から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を曲げて構える
②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく
③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと大胸筋に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。
チューブキックバック
チューブキックバックは上腕三頭筋長頭を集中的に鍛えられる種目です。肘を伸ばしたポジションで、手の平が上を向く方向に回旋させると、上腕三頭筋長頭が完全収縮して効果が倍増します。
◆チューブキックバックのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を曲げて構える
②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく
③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと背筋群に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。
背筋群の細マッチョトレーニング
チューブローイング
チューブローイングは広背筋中央部に負荷を加えられるトレーニング方法です。チューブを取り付ける場所がなければ、伸ばした足に引っ掛けることで対応できます。
◆チューブローイングのやり方と動作ポイント
①前から張力がかかるようにチューブをセットし、手を肩幅より狭くして構える
②肩甲骨を寄せながら腕を引き寄せていく
③腕を引き寄せたら、肩甲骨を寄せきり、顎をやや上げて背筋群を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
背中が丸まっていると、背筋群が完全収縮しにくいので、視線を上に向けて背すじを伸ばすようにするのがポイントです。
チューブラットプル
チューブラットプルは広背筋のなかでも側部に効果が高く、逆三角形トレーニングには欠かせない種目です。
◆チューブラットプルダウンのやり方と動作ポイント
①上から張力がかかるようにチューブをセットし、手を肩幅より少し広くして構える
②肩甲骨を寄せながら腕を引き寄せていく
③腕を引き寄せたら、肩甲骨を寄せきり、顎をやや上げて背筋群を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
背中が丸まっていると、背筋群が完全収縮しにくいので、視線を上に向けて背すじを伸ばすようにするのがポイントです。
チューブプルオーバー
チューブプルオーバーは肘の角度によって大胸筋から広背筋まで伸ばして手幅を広くすることで効かせることが可能です。
◆チューブプルオーバーのやり方と動作ポイント
①斜め下方から張力がかかるようにチューブをセットし、ベンチに仰向けになり、肘を伸ばして構える
②肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せつつ、拳を引き上げる
③肩甲骨を寄せて広背筋を完全収縮させる
④広背筋にストレッチをかけることを意識して元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
広背筋に効かせるためには、肩甲骨を寄せることが大切です。
チューブリバースフライ
リバースチューブフライは僧帽筋と広背筋中央部の仕上げトレーニングとして効果的なトレーニングです。しっかりと肩甲骨を寄せて背筋群を完全収縮させるのがポイントです。
◆リバースチューブフライのやり方と動作ポイント
①前から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を伸ばして拳を胸の前で構える
②肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せながら腕を開いていく
③腕を開いたら、肩甲骨を寄せきり、顎をやや上げて背筋群を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肩甲骨をしっかりと寄せないと、背筋群ではなく三角筋後部に負荷がかかってしまうので注してください。
上腕二頭筋の細マッチョトレーニング
チューブカール
チューブカールは上腕二頭筋を鍛えられるトレーニング方法で、グリップをノーマル・ハンマー・リバースと変えることで長頭と短頭をくまなく鍛えることが可能です。
◆チューブカールのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②肘の位置を動かさないように注意し、肘を曲げて拳を引き上げていく
③拳を引き上げたら、張力に耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと僧帽筋に負荷が逃げやすくなりますので、しっかりと肘の位置を固定して行うことが大切です。
チューブハンマーカール
チューブハンマーカールはチューブカールのバリエーションの一つですが、拳を縦にして動作をすることにより上腕二頭筋のなかでも長頭に集中的な負荷がかかります。また、二次的に上腕筋にも効果的です。
◆チューブハンマーカールのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置で手の平が向き合うようにグリップして構える
②肘の位置を動かさないように注意し、肘を曲げて拳を引き上げていく
③拳を引き上げたら、張力に耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと僧帽筋に負荷が逃げやすくなりますので、しっかりと肘の位置を固定して行うことが大切です。
腹筋群の細マッチョトレーニング
チューブクランチ
腹筋群の基本的なチューブトレーニングがチューブクランチです。体幹を曲げきったポジションで完全に息を吐ききるのがポイントになります。
◆チューブクランチのやり方と動作ポイント
①上から張力がかかるようにチューブをセットして構える
②息を吐きながら上半身を倒していく
③上半身を倒したら、息を全て吐いて顎引いて腹直筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
呼吸と顎の動作を意識して腹直筋を最大収縮させることが大切です。また、反動を使うと腰を痛めるリスクがありますので注意してください。
チューブレッグレイズ
腸腰筋群を集中的に鍛えることのできるトレーニング方法はチューブレッグレイズです。二次的に腹直筋下部にも効果があります。
◆チューブレッグレイズのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットして、仰向けになり構える
②息を吐きながら足を上げていく
③足を45度ほど上げたら、息を全て吐いて顎を引き、腹直筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、ゆっくりとした動作で足を下ろす
⑤反動を使わず再び足を上げていく
◆ワンポイントアドバイス
呼吸と顎の動作を意識して腹直筋を最大収縮させることが大切です。また、反動を使うと腰を痛めるリスクがありますので注意してください。
下半身の細マッチョトレーニング
チューブスクワット
チューブスクワットは大腿四頭筋を中心に、下半身全体に効果のある基本種目です。
◆チューブスクワットのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、胸を張り背すじを伸ばして構える
②膝がつま先よりも前に出ないように気をつけ、お尻を突き出しながらしゃがんでいく
③太ももが床と平行になるまでしゃがんだら、反動を使わずに同じ軌道で立ち上がる
◆ワンポイントアドバイス
椅子に座る要領で動作をすると正しいフォームになります。また、背中が丸くならないように、視線をやや上に向けるのがコツです。
チューブレッグプレス
チューブレッグプレスは、初心者にも簡単に行える下半身チューブトレーニングの基本種目です。しっかりと膝を曲げてから、真っ直ぐ遠くに伸ばす意識で行ってください。
◆チューブレッグプレスのやり方と動作ポイント
①仰向けになり、足先にチューブをセットし、膝を曲げて構える
②膝を伸ばし、足先を押し出していく
③膝を伸ばしたら、張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
やや斜め上方に向けて足を押し出すと、効率的に負荷をかけることが可能です。
チューブレッグカール
チューブレッグカールはハムストリングスから臀筋群にかけて効果的な種目で、膝を曲げきったときにつま先を伸ばす動作を加えることで、効果が倍増します。
◆チューブレッグカールのやり方と動作ポイント
①前から張力かかるようにチューブをセットして構える
②膝を曲げていく
③膝を曲げたら、つま先を伸ばしてハムストリングスを完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
股関節を動かすと、臀筋群に負荷が逃げてしまうので膝から先だけで動作をするのがポイントです。
具体的な一週間のチューブ筋トレプログラム
ここからは、具体的な一週間のプログラムメニューを例示していきます。
各セット数は目安ですので、体力にあわせて増減してください。
また、トレーニングの順番は筋トレの基本的な順序である「複合関節運動」→「単関節運動」または「高負荷トレーニング」→「低負荷トレーニング」の順になっていますので、そのまま実施してください。
月曜日のチューブトレーニング
①チューブチェストプレスを2~3セット
②チューブチェストフライを2~3セット
③チューブショルダープレスまたはチューブアップライトローを1~2セット
④チューブフロントレイズ・チューブサイドレイズ・チューブリアラテラルレイズ・チューブフェイスプルを各1セット
⑤チューブフレンチプレスまたはチューブプレスダウンまたはチューブキックバックを2~3セット
火曜日のチューブトレーニング
①チューブクランチを2~3セット
②チューブレッグレイズを2~3セット
③チューブサイドベントを2~3セット
水曜日のチューブトレーニング
①チューブスクワットまたはチューブレッグプレスを3~5セット
②チューブレッグエクステンションを2~3セット
③チューブレッグカールを2~3セット
木曜日のチューブトレーニング
①チューブクランチを2~3セット
②チューブレッグレイズを2~3セット
③チューブサイドベントを2~3セット
金曜日のチューブトレーニング
①チューブローイングを2~3セット
②チューブラットプルまたはチューブプルオーバーを2~3セット
③チューブカールを1~2セット
④チューブハンマーカールを1~2セット
⑤チューブリバースカールを1~2セット
細マッチョ筋トレメニュー一覧
下半身トレーニングのやり方と組み方
また、トレーニング方法別の細マッチョメニュープログラムについては下記をご参照ください。
チューブ筋トレの細マッチョメニュー
ダンベル筋トレの細マッチョメニュー
なお、最新の筋トレメニュープログラムは下記の記事をご参照ください。
全チューブトレーニング種目一覧
大胸筋のチューブトレーニング
背筋群のチューブトレーニング
三角筋のチューブトレーニング
上腕三頭筋のチューブトレーニング
チューブフレンチプレス
チューブキックバック
チューブプレスダウン
上腕二頭筋のチューブトレーニング
体幹・腹筋のチューブトレーニング
チューブクランチ
チューブレッグレイズ
チューブグッドモーニング