NASAの宇宙ステーションに駐留する宇宙飛行士が、無重力空間で筋力が弱ってしまうのを防ぐために開発されたトレーニングマシンを、民間用、そしてダイエットやフィットネス用に改良した家庭用マシンがOYOパーソナルジムです。
先行販売されている海外では「OYO fitness」としてかなりの知名度があるトレーニングマシンです。
今回はその話題のOYOパーソナルジムを入手し、実際に当ジムで試用しましたので、その感想と個人的口コミ評価をレポートします。
OYOパーソナルジムとは
引く動きだけでなく押す動きも可能
こちらが、OYOパーソナルジムの海外版での公式動画です。まずは、ご覧ください。
動画を見ていただければわかるように、引く動きだけでなく、押す動きにも対応しているのが本トレーニングマシン最大の特徴です。
筋肉は拮抗筋と言って、関節を挟んで「押す筋肉」と「引く筋肉」から構成されています。例えば、上腕前側にあり肘を曲げて引く動きの上腕二頭筋と、後ろ側にあり肘を伸ばして押す動きの上腕三頭筋の関係です。
つまり、OYOパーソナルジムが一台あれば、ほぼ全身全ての筋肉を鍛えることが可能なのです。
こちらの動画では、OYOパーソナルジムがダンベルトレーニングやマシントレーニングと同様の作用で筋肉を鍛えられることが、視覚的にわかりやすく解説されています。
下半身のトレーニングにも対応
また、OYOパーソナルジムは球形のハンドグリップ部分のアタッチメントをバンドアタッチメントに取替えることにより、足首へ装着可能することが可能です。これにより、数多くの下半身エクササイズを行うこともできます。
コンパクトにたためるのでどこでもいつでも使える
OYOパーソナルジムは、器具の中央部分にウエイトを取り付けることで筋肉に負荷を与えますが、このウエイト部分(10kgと5kgが付属)は簡単に取り外しができます。
そして、ウエイトを取り外した状態では、このようにコンパクトにおりたたむことができますので、バッグにも入り、職場での昼休みフィットネスにも使えるという親切設計になっています。
OYOパーソナルジムで鍛えられる筋肉と使い方
大胸筋・背筋・肩・腕・腹筋・下半身と全身のトレーニングが可能
OYOパーソナルジムには数多くのトレーニング種目とそのやり方が記載されたチャートが付属しています。
非常に多くの種目がありますが、そのなかでも代表的なトレーニング種目と効果のある筋肉部位を解説していきます。
なお、全身の筋肉名称はこちらの図をご参照ください。
チェストバックスクワット
大腿四頭筋・ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)に効果のあるスクワット系トレーニングで、二次的に大胸筋や背筋群にも効果的です。全身運動として、アップで行うのに適しています。
チェストバック
上半身を集中的に鍛える種目で、器具を押し込むときに大胸筋と上腕三頭筋が、引き伸ばすときに背筋群と上腕二頭筋が鍛えられます。
ショルダープレス
肩の筋肉・三角筋を中心に上腕三頭筋にも効果的な、腕を上方hw押し上げる種目です。
バイセップカール
肘を屈曲させる動作で上腕二頭筋を集中的に鍛えられる種目です。
トライセプスキックバック
肘を伸展させる動作で上腕三頭筋を集中的に鍛えられる種目です。
シーテッドクランチ
お腹に器具を置き、腹筋運動をすることで通常のクランチよりも高強度かつ効率的に腹筋群を鍛えることが可能です。
レッグキックバック
後方に足を上げる動作でハムストリングスと臀筋群を集中的に鍛えることのできる種目です。
インナーサイアダクション
足を閉じる動作のなかで内ももの筋肉である内転筋群を集中的に鍛えることが可能です。
実際に使用してみた感想
細マッチョ筋トレやダイエット筋トレに最適
実際に、各トレーニング種目を筆者の運営するジムで使用してみました。筆者だけでなく、所属する選手や女性会員にも試用してもらいました。
筋繊維には、以下の三種類があります。
①速筋繊維TYPE2b:ゴリマッチョ筋トレなどで高負荷低回数で鍛える筋肉・鍛えると強く筋肥大する
②速筋繊維TYOE2a:細マッチョ筋トレなどで中負荷中回数で鍛える筋肉・鍛えるとやや筋肥大する
③遅筋繊維TYPE1:ダイエット筋トレなどで低負荷高回数で鍛える筋肉・鍛えると筋密度が上がり引き締まる
OYOパーソナルジムの負荷レンジはちょうど②~③にあたり、細マッチョ志向の男性やダイエット目的の女性に最適であると感じました。また、一人一人の筋力にあわせてウエイトを増減させることができるので、個人特性にあったトレーニングプログラムを組むことが可能です。