履いてウオーキングをするだけで痩せると話題の「シェイプアップシューズ」のダイエット効果の理由を解説するとともに、おすすめのレディース用スニーカーをご紹介します。
シュイプアップシューズの構造
かかととつま先が上がり土踏まず部分がない
まずは、一般的なシュイプアップシューズの構造を見ていきましょう。上の図はシュイプアップシューズを模式的にあらわしたものですが、通常のスニーカーと違うのは以下の三点になります。
①つま先部分が上がっている
②土踏まず部分がない
③かかとが上がっている
さらには、側面も斜めにカットされているものも少なくありません。
シュイプアップシューズをとてもシンプルに模式図にしたものがこちらですが、前後左右、全ての方向に不安定なのがおわかりいただけますよね。
この不安定な状態でウォーキングをすることにより、姿勢を保つために無意識に下半身全ての筋肉を使わなくてはならなくなるのです。それが、シュイプアップシューズがダイエット(特に下半身の)に効果が高い理由です。
では、実際にどのような筋肉にシュイプアップシューズが作用するのかを次の項目で見ていきましょう。
下半身の筋肉の構造と作用
シュイプアップシューズの前後左右の作用を当てはめて解説
下半身の主な筋肉として、太もも前側の「大腿四頭筋」、太もも裏側の「ハムストリングス」、お尻の「臀筋群」、ふくらはぎの「下腿三頭筋」の四つの筋肉があります。それぞれの作用はとシュイプアップシューズとの関連性は以下の通りです。
大腿四頭筋:膝関節の伸展(伸ばす)・股関節の屈曲(脚を上げる)・外転(開く)
大腿四頭筋は上のような作用がありますが、シュイプアップシューズが後ろのめりになる時に膝関節の伸展および股関節の屈曲、内のめりになる時に股関節の外転に、それぞれ姿勢を維持するために働きます。
ハムストリングス:膝関節の屈曲(曲げる)
ハムストリングスには膝関節を曲げる作用がありますが、シュイプアップシューズが前のめりになる時に姿勢を支えるために働きます。
臀筋群:股関節の伸展(脚を後ろに上げる)
臀筋群には股関節を後ろに上げる作用がありますが、シュイプアップシューズが前のめりになる時にハムストリングスと共働して姿勢を支えるために働きます。
下腿三頭筋:足首関節の底屈(つま先を伸ばす)
下腿三頭筋にはつま先を伸ばす作用がありますが、シュイプアップシューズが前のめりになる時にハムストリングスや臀筋群と共働して姿勢を支えるために働きます。
内転筋群:股関節の内転(閉じる)
内ももの筋肉である内転筋群には股関節を閉じる作用がありますが、シュイプアップシューズが外のめりになる時に姿勢を支えるために働きます。
このように、シュイプアップシューズを履いて歩く(ウォーキング)をするだけで、無意識に姿勢を制御するために下半身のほぼ全ての筋肉が刺激され、太もも・内もも・ふくらはぎのシェイプアップやお尻から裏ももにかけてのヒップアップにつながるのです。