イベリコ豚のあっさりシンプルな美味しい食べ方としておすすめの「イベリコ豚の塩焼きそば」の作り方・レシピをご紹介します。
イベリコ豚の調理の基本
シンプルな味付けで焼きすぎず
こちらが、今回の材料のイベリコ豚薄切り(セポ・デ・カンポ)・焼きそば麺・野菜類です。
イベリコ豚調理の基本は、イベリコ豚の脂身の持つふんわりとした風味と甘味を活かすため、香りの強い調味料や野菜類は使わずに、塩コショウなどシンプルな料理を心がけることです。
また、加熱に関しては、しっかりと火を通さなくてはいけませんが、加熱しすぎるて固くなりますので、焼きすぎないことも大切なポイントと言えます。
塩コショウはどうするの?
肉ではなくフライパンにふりかける
イベリコ豚を焼くときの大切なポイントに塩コショウの仕方があります。イベリコ豚はとても繊細な肉ですので、肉に直接塩コショウをしてはいけません。
写真のように、フライパンに塩コショウを振りかけてから空煎りし、香りが立ったところで肉をかぶせていきます。
このような感じです。この行程により、一層イベリコ豚の甘味が引き立ちますので、必ずフライパンに塩コショウをしてください。
必要に応じて加熱を止める
焼きすぎるとイベリコ豚が台無しに
今回は、野菜類も一緒に調理していきますが、火の通りやすいイベリコ豚の薄切りと、火の通りにくい野菜類を同時に炒めますと、イベリコ豚が焼きすぎになり固くなってしまいます。
このような場合は、写真のようにうっすら赤みが残った状態で一旦お皿などに移して、後から野菜と炒めます。
イベリコ豚を一旦お皿に移したら、炒めた時にでる脂をそのまま使って野菜を炒めていきます。なお、イベリコ豚はパプリカ・ピーマン類と香りの相性が良いので、ぜひ食材に加えるようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
始めから強火は失敗のもと
料理の不得意な方に多く見られるのが、「始めから最後まで強火」で炒めて、素材を焦がしてしまう、または生焼けというものがあります。
料理番組などで強火で炒めものをしているシーンが多いことからくる誤解でしょうが、あれは仕上げの「水気飛ばし」です。
始めから強火で炒めると、水気のみならず旨味も香りも全て飛んでいき、残るのは焦げた食材、または生焼けの食材ですので、十分ご注意ください。
もちろん、今回の野菜類も、蓋をして弱火でゆっくりしっかり加熱・蒸し焼きにし、野菜の芯までイベリコ豚の風味を染み込ませます。
まだ焦ってはだめ
麺にもしっかり風味を染み込ませる
野菜類の蒸し焼きが終わったら、焼きそば麺とイベリコ豚を加えて加熱しますが、まだ焦って強火にしてはいけません。
この状態でかき混ぜず、再びそっと蓋をして弱火で数分蒸し焼きにします。
これにより、下から野菜の風味が、上からイベリコ豚の風味が麺に染み込んでいきます。
焦って強火で仕上げると、麺が小麦粉臭く仕上がりますので、十分にご注意ください。
いよいよ強火で仕上げる
空中で水気を飛ばしていく
麺の蒸し焼き行程が終わったら、いよいよ強火で焼き混ぜながら、空中でひっくり返して水気を飛ばしていきます。
料理番組などで、お馴染みのシーンですね。
出来上がりました。イベリコ豚と野菜の香りが混ざりあい、とても上品な香りです。
他の豚肉とは、全く格違いの美味しさですので、是非お試しください。