ダイエットにも大きく関わる腸腰筋と内転筋の柔軟性を高める股関節ストレッチのなかから、特に重要な三方向のストレッチをご紹介します。
股関節柔軟性の大切さ
歩きやすくなり内臓の働きも良くなる
加齢とともに身体の筋肉は柔軟性を失っていきますが、そのなかでも真っ先に老化が始まると言われているのが股関節周辺のインナーマッスルです。
股関節周辺には数多くの筋肉が集まっていますが、なかでも特に重要なのが腸腰筋群と内転筋群と呼ばれる筋肉グループです。
これらの股関節インナーマッスルをストレッチなどで柔らかくすることによって得られるメリットは主に二つです。
まず一つは、これらの筋肉群の柔軟性が高まると「足が前後左右に上がりやすくなる」ということで、これにより同じ距離を歩く場合でも、自然と足が上がりより活動的になる=消費カロリーが向上します。
そして、もう一つはこれらの筋肉群が柔らかくなると、前傾または後傾しがちな骨盤が自然な位置に調整され、内臓の働きが活発になるということです。
いずれも、ダイエットだけでなく健康にも大切なことですね。
股関節筋肉群の構造と働き
こちらが、腸腰筋群と内転筋群です。腸腰筋群は太ももを持ち上げる働きがあり、股関節の前後の動きに大きく関わっています。
内転筋群は太ももを横に閉じる働きがあり、股関節の左右の動きに大きく関わっています。そして、太ももを斜めに捻るような動きでは、腸腰筋群と内転筋群が同時に働きます。
それでは、次の項目では股関節を三つの方向=「前後方向」「左右方向」「斜め捻り方向」に分け、それぞれにおすすめのストレッチをご紹介していきます。
腸腰筋群のストレッチ
前後方向の動きで柔軟性を高める
腸腰筋群のストレッチで代表的かつ初心者でも行いやすいのが、こちらのような前後開脚の動きのストレッチです。
ストレッチ全般に言えることですが、反動や勢いは使わないようにしてください。柔軟性以前に肉離れなどの怪我の原因になります。
内転筋群のストレッチ
左右方向の開脚で柔軟性を高める
内転筋群のストレッチにおすすめなのが、こちらのような左右の開脚動作をともなったストレッチです。
こちらも、無理に肘で脚を押しひろげたりはせず、ゆっくりと確実にストレッチを行ってください。
股関節のストレッチ
斜め捻り方向の柔軟性を高める
股関節ストレッチの仕上げに最適なのが、こちらのような斜めの捻り動作をともなったストレッチです。
こちらもこれまで同様に無理に伸ばすのは避けましょう。
一歩進んだ股関節メンテ
腸腰筋群と内転筋群を筋トレする
今回は、股関節メンテナンスのなかでも静的なストレッチについてご紹介してきました。
さらに股関節メンテから美しさや健康を手に入れたいならば、腸腰筋群と内転筋群の筋トレをおすすめします。
下記の二つの記事は、腸腰筋群と内転筋群それぞれの筋トレ方法を詳しく解説したものです。ぜひ、ご一読ください。
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