チューブトレーニングのやり方を、胸筋・背筋・上腕・腹筋・下半身の筋肉部位別に、具体的な筋トレメニューを解説します。
トレーニングチューブ(レジスタンスバンド)を使ったチューブトレーニングはコンパウンド種目(複合関節運動)である自重トレーニングの仕上げ筋トレとして自宅でも簡単にできて最適なアイソレーション種目(単関節運動)です。
※筋トレと食事に関するネット情報はさまざまですが、当サイトでは下記の公的機関の情報に基づいて記載しています。
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▼筋トレと食事についての情報
チューブトレーニングのメリット・デメリット
自重トレーニングの仕上げに最適だが強度が弱い
チューブトレーニングは単一の筋肉にターゲットを絞ったアイソレーション種目(単関節運動)の種目が豊富なので、コンパウンド種目(複合関節運動)しかない自重トレーニングの仕上げとして最適です。
反面、負荷を上げるのに限界があるため、それだけでは筋肥大トレーニングにはむきません。なお、低負荷高反復回数で行うダイエットトレーニングでは、チューブトレーニングだけでも効果があります。
全身の筋肉をグループに分ける
上半身の押す筋肉・上半身の引く筋肉・体幹の筋肉・下半身の筋肉
トレーニングメニューの解説に入る前に、まずは全身の主な筋肉と動作による部位わけを覚えましょう。全身の筋肉は大きく以下のように分けられます。
上半身の押す筋肉
胸の筋肉
大胸筋(上部・下部・内側・外側)
肩の筋肉
三角筋(前部・中部・後部)
腕の後側の筋肉
上腕三頭筋(長頭・内外側頭)
上半身の引く筋肉
背中の筋肉
僧帽筋(上部・下部)
広背筋(中央部・中部)
腕の前側の筋肉
上腕二頭筋(長頭・短頭)
体幹の筋肉
腹の筋肉
腹筋群(腹直筋・内外腹斜筋・腹横筋)
腰の筋肉
長背筋群(最長筋・脊柱起立筋など)
股関節の筋肉
腸腰筋(大腰筋・小腰筋・腸骨筋)
内転筋(大内転筋・薄筋・恥骨筋・長内転筋・短内転筋)
下半身の筋肉
腿の前側の筋肉
大腿四頭筋(大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋)
腿の後側の筋肉
ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
尻の筋肉
臀筋群(大臀筋・中臀筋・小臀筋)
筋トレメニューの作り方
筋トレの適正頻度と部位分割法
超回復理論および筋肉部位ごとの回復期間を考慮すると、1日に全身をトレーニングする方法ですと週に1~2回の筋力トレーニング実施が限界となります。
そこで、効率的に筋力トレーニングを行っていくために考案されたメソッドが部位分割法=スプリットトレーニングと呼ばれる手法で、全身の筋肉をその連動性からいくつかのグループに分け、一週間をかけてローテーションで筋トレを行うという方法です。
具体的には以下のようになります。
一週間2回の場合
①上半身と下半身の押す動作の筋肉
②上半身と下半身の引く動作の筋肉
※腹筋運動は毎回行う
一週間3回の場合
①上半身の押す動作の筋肉
②下半身の押す動作と引く動作の筋肉
③上半身の引く動作の筋肉
※腹筋運動は毎回行う
一週間4回の場合
①上半身の押す動作の筋肉
②下半身の引く動作の筋肉
③上半身の引く動作の筋肉
④下半身の押す動作の筋肉
※腹筋運動は毎回行う
一週間2回のチューブトレーニング
週一回目:胸筋系+大腿四頭筋の筋トレメニュー
①チューブスクワット:2セット
②チューブレッグエクステンション:1セット
③チューブチェストプレス:2セット
④チューブショルダープレス:1セット
⑤チューブプレスダウン:1セット
⑥チューブチェストフライ:1セット
⑦orダンベルサイドレイズ:1セット
⑧チューブサイドレイズ:1セット
⑨チューブクランチ:3セット
週二回目:背筋系の筋トレメニュー
①チューブラットプル:3セット
②チューブベントオーバーロー:2セット
③チューブローイング:1セット
④チューブショルダーシュラッグ:1セット
⑤チューブレッグカール:3セット
⑥チューブカール:3セット
⑦チューブクランチ:2セット
一週間3回のチューブトレーニング
週一回目:胸筋系の筋トレメニュー
自宅トレーニング
①チューブチェストプレス:3セット
②チューブショルダープレス:2セット
③チューブプレスダウン:2セット
④チューブチェストフライ:2セット
⑤チューブサイドレイズorチューブフロントレイズ:2セット
⑥チューブキックバック:2セット
⑦チューブクランチ:3セット
週二回目:下半身の筋トレメニュー
①チューブラットプル:3セット
②チューブベントオーバーロー:2セット
③チューブローイング:2セット
④チューブショルダーシュラッグ:2セット
⑤チューブカール:3セット
⑥チューブコンセントレーションカール:1セット
⑦チューブクランチ:2セット
一週間4回のチューブトレーニング
週一回目の筋トレ(胸+腹)
①チューブチェストプレスを2~3セット
②チューブチェストフライを2~3セット
週二回目の筋トレ(下半身)
①チューブスクワットまたはチューブレッグプレスを2~3セット
②チューブスティッフレッグドデッドリフトを1~2セット
③チューブワイドスクワットを1~2セット
④チューブレッグエクステンションを1~2セット
⑤チューブレッグカールを1~2セット
週三回目の筋トレ
①チューブラットプルを2~3セット
②チューブローイングを2~3セット
③チューブベントオーバーローを2~3セット
④チューブショルダーシュラッグまたはチューブリバースフライを2~3セット
⑤チューブクランチを1~2セット
⑥チューブレッグレイズを1~2セット
週四回目の筋トレ(肩+腕)
①チューブショルダープレスまたはチューブアップライトローを2~3セット
②チューブフロントレイズを1~2セット
③チューブサイドレイズを1~2セット
④チューブフェイスプルを1~2セット
⑤チューブフレンチプレスを2~3セット
⑥チューブプレスダウンまたはチューブキックバックを1~2セット
⑦チューブカールを1~2セット
⑧チューブハンマーカールを1~2セット
⑨ダンベルコンセントレーションカールを1~2セット
大胸筋のチューブトレーニング
大胸筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:だいきょうきん
英語名称:pectoralis major muscle
部位詳細:上部|中部(内側)|下部
起始:鎖骨の内側|胸骨前面第2~6肋軟骨|腹直筋鞘前葉
停止:上腕骨大結節稜
大胸筋全体に効果的なチューブチェストプレス
大胸筋全体に効果的なのが、こちらのような、ほぼ水平に腕を押し出すチューブチェストプレスです。やや顎を引くことで大胸筋が最大収縮し効果が高まります。
◆チューブチェストプレスのやり方と動作ポイント
①後ろから張力がかかるようにチューブをセットし、肩甲骨を寄せて構える
②息を吐きながら、肩甲骨を寄せたまま腕を前に押し出す
③腕を前に押し出したら、肘をしっかりと伸ばし、顎をやや引いて大胸筋と上腕三頭筋を完全収縮させる
④チューブの張力に耐えながら、筋肉に効かせながら元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋を完全収縮させるためには、腕を押し出したポジションで顎を引くようにしてください。
大胸筋全体を縦方向に刺激するチューブプルオーバー
チューブプルオーバーは肘の角度によって大胸筋から広背筋まで効果のある特殊なトレーニング方法ですが、大胸筋をターゲットにする場合は、肘をやや曲げて意識を胸に集中することで効かせることが可能です。
◆チューブプルオーバーのやり方と動作ポイント
①斜め下方から張力がかかるようにチューブをセットし、ベンチに仰向けになり、肘をやや曲げて構える
②肘を曲げたまま、肩甲骨を開きつつ、拳を顔の前まで引き寄せる
③肘を絞るとともに、顎を引いて大胸筋を完全収縮させる
④大胸筋にストレッチをかけることを意識して元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋に効かせるためには、常に胸の筋肉を意識することが大切です。
大胸筋上部に効果的なインクラインチューブプレス
斜め上方向に腕を押し出すインクラインチェストプレスは、大胸筋の上部に高い効果があります。
大胸筋下部に効果的なデクラインチューブプレス
逆に、斜め下方に腕を押し出すデクラインチューブプレスは、大胸筋の下側を集中的に鍛えることが可能です。
大胸筋内側に効果的なチューブフライ
大胸筋内側に効果の高いチューブ筋トレがチューブチェストフライです。腕を閉じた後に、さらに前方へ手を押し出すイメージで動作すると大胸筋が完全収縮し効果が高まります。
◆チューブチェストフライのやり方と動作ポイント
①後ろから張力がかかるようにチューブをセットし、肩甲骨を寄せ、肘を伸ばして腕を開いた状態で構える
②肩甲骨を寄せ、肘を伸ばしたまま腕を閉じる
③腕を閉じたら、拳を少し前に押し出しつつ、顎を引いて大胸筋を完全収縮させる
④チューブの張力に耐えながら、筋肉に効かせながら元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋を完全収縮させるためには、腕を閉じたポジションで上腕を前に押し出す動作を加えてください。
大胸筋内側を追い込むクロスオーバーチューブフライ
大胸筋内側を集中的に鍛えられるのがクロスオーバーチューブフライです。
胸郭トレーニングも大事
大胸筋の土台を広げるメソッド
▼胸郭の拡張トレーニング
三角筋のチューブトレーニング
三角筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:さんかくきん
英語名称:deltoid muscle
部位詳細:前部|中部(側部)|後部
起始:鎖骨外側前縁|肩甲骨肩峰|肩甲骨肩甲棘
停止:上腕骨三角筋粗面
三角筋全体に効果的なチューブショルダープレス
三角筋全体に効果のある基本種目がチューブショルダープレスです。座って行うシーテッドプレスが動作が安定するためおすすめです。
◆チューブショルダープレスのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、肩の高さでチューブをグリップして構える
②背中が丸くならないように視線を上に向け、腕を上に押し出していく
③腕を押し出したら、腕をしっかりと伸ばし三角筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
三角筋は背筋や大胸筋に隣接しているため、肩甲骨を動かしてしまうと負荷がそれらの体幹表層筋に逃げてしまいますので、セット中は肩甲骨を動かさないことが大切です。
初心者向きなチューブアップライトロー
チューブアップライトローイングは初心者でも三角筋を的確に鍛えることのできるチューブトレーニングです。ゆっくりとした動作で上体を反らさずに行ってください。
◆チューブアップライトローのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②肘を先行させて、肩甲骨を寄せないように気をつけて、拳を真上に引き上げていく
③拳を肩の高さまで引き上げたら、張力に耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肩甲骨を寄せる動作をしてしまうと背筋群に負荷が逃げてしまうので注意してください。
三角筋前部に効果的なチューブフロントレイズ
チューブフロントレイズは三角筋のなかでも前部を集中して鍛えられる種目です。
◆チューブフロントレイズのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②上半身を反らせないように気をつけ、肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せずに拳を前に上げていく
③拳を肩の高さまで上げたら、張力に耐えながら同じ軌道で元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
上半身を反らせたり、肩甲骨を寄せる動作を行うと負荷が背筋群に逃げてしまうので注意してください。
三角筋中部に効果的なチューブサイドレイズ
チューブサイドレイズは、三角筋中部を鍛えるのに最適な種目です。やや後ろ方向に引き上げることで三角筋後部に効かせることも可能です。
◆チューブサイドレイズのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②上半身を反らせないように気をつけ、肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せずに拳を横に上げていく
③拳を肩の高さまで上げたら、張力に耐えながら同じ軌道で元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
上半身を反らせたり、肩甲骨を寄せる動作を行うと負荷が背筋群に逃げてしまうので注意してください。
三角筋後部に効果的なフェイスプル
チューブフェイスプルは三角筋後部の仕上げトレーニングとして最適な種目です。肘を手よりも高い位置にして動作することと、背筋群をできるだけ使わないようにすることがポイントです。
◆チューブフェイスプルのやり方と動作ポイント
①前から張力がかかるようにチューブをセットし、顔の前で腕を伸ばして構える
②肘を肩よりも高く上げたまま、拳を顔まで引き寄せる
③拳を顔の前まで引き寄せたら、張力に耐えながら同じ軌道で元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
三角後部に負荷を集中させるためには、肘を上げて、肩甲骨を寄せないようにして動作することが大切です。
上腕三頭筋のチューブトレーニング
上腕三頭筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:じょうわんさんとうきん
英語名称:triceps
部位詳細:長頭|外側頭|内側頭
起始:肩甲骨関節下結節|上腕骨後面|上腕骨後面
停止:尺骨肘頭
上腕三頭筋全体に効果的なチューブトライセプスエクステンション
チューブトライセプスエクステンションは上腕三頭筋全体に負荷をかけられる基本種目です。
肘を開き気味で行うと内側頭と外側頭に、肘を閉じ気味で行うと長頭に効果があります。
◆チューブトライセプスエクステンションのやり方と動作ポイント
①頭の上から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を曲げて構える
②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく
③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと大胸筋に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。
上腕三頭筋長頭に効果的なチューブキックバック
チューブキックバックは上腕三頭筋長頭を集中的に鍛えられる種目です。肘を伸ばしたポジションで、手の平が上を向く方向に回旋させると、上腕三頭筋長頭が完全収縮して効果が倍増します。
◆チューブキックバックのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を曲げて構える
②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく
③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと背筋群に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。
上腕三頭筋短頭に効果的なチューブプレスダウン
チューブプレスダウンは両手を近づけて行うと上腕三頭筋短頭に、離して行うと上腕三頭筋短頭に効果があります。
肩関節を動かすと背筋群に刺激が逃げてしまいますので、肘をしっかりと固定し、肘から先だけで動作を行うことがポイントです。
◆チューブプレスダウンのやり方と動作ポイント
①頭の上から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を曲げて構える
②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく
③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと大胸筋に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。
僧帽筋のチューブトレーニング
僧帽筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:そうぼうきん
英語名称:trapezius muscle
部位詳細:上部|中部|下部
起始:後頭骨上項線・外後頭隆起・頚椎棘突起|第7頚椎・第1~3胸椎棘突起|第4~12胸椎棘突起
停止:肩甲棘・肩峰
僧帽筋全体に効果的なチューブショルダーシュラッグ
チューブショルダーシュラッグは僧帽筋を鍛えるのに最適な基本種目です。
◆チューブショルダーシュラッグのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を伸ばし腕を下ろした位置で構える
②肘を伸ばしたまま肩甲骨を引き寄せる
③肩甲骨を引き寄せたら、顎をやや上げて僧帽筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肩関節や肘関節を動かしてしまうと、僧帽筋から負荷が逃げてしまいますので肩甲骨を寄せる動作だけに集中して行ってください。
広背筋のチューブトレーニング
広背筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:こうはいきん
英語名称:latissimus dorsi muscle
部位詳細:上部|下部
起始:下位第6胸椎~第5腰椎の棘突起・肩甲骨下角第9~12肋骨|正中仙骨稜・腸骨稜後方
停止:上腕骨小結節稜
広背筋中央部に効果的なチューブローイング
チューブローイングは広背筋中央部に負荷を加えられるトレーニング方法です。チューブを取り付ける場所がなければ、伸ばした足に引っ掛けることで対応できます。
◆チューブローイングのやり方と動作ポイント
①前から張力がかかるようにチューブをセットし、手を肩幅より狭くして構える
②肩甲骨を寄せながら腕を引き寄せていく
③腕を引き寄せたら、肩甲骨を寄せきり、顎をやや上げて背筋群を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
背中が丸まっていると、背筋群が完全収縮しにくいので、視線を上に向けて背すじを伸ばすようにするのがポイントです。
広背筋側部に効果的なチューブラットプル
チューブラットプルは広背筋のなかでも側部に効果が高く、逆三角形トレーニングには欠かせない種目です。
◆チューブラットプルダウンのやり方と動作ポイント
①上から張力がかかるようにチューブをセットし、手を肩幅より少し広くして構える
②肩甲骨を寄せながら腕を引き寄せていく
③腕を引き寄せたら、肩甲骨を寄せきり、顎をやや上げて背筋群を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
背中が丸まっていると、背筋群が完全収縮しにくいので、視線を上に向けて背すじを伸ばすようにするのがポイントです。
背筋上部の仕上げにチューブリバースフライ
リバースチューブフライは僧帽筋と広背筋中央部の仕上げトレーニングとして効果的なトレーニングです。しっかりと肩甲骨を寄せて背筋群を完全収縮させるのがポイントです。
◆リバースチューブフライのやり方と動作ポイント
①前から張力がかかるようにチューブをセットし、肘を伸ばして拳を胸の前で構える
②肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せながら腕を開いていく
③腕を開いたら、肩甲骨を寄せきり、顎をやや上げて背筋群を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肩甲骨をしっかりと寄せないと、背筋群ではなく三角筋後部に負荷がかかってしまうので注してください。
上腕二頭筋のチューブトレーニング
上腕二頭筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:じょうわんにとうきん
英語名称:biceps
部位詳細:長頭|短頭
起始:肩甲骨関節上結節|肩甲骨烏口突起先端
停止:橈骨粗面
上腕二頭筋全体に効果的なチューブカール
チューブカールは上腕二頭筋を鍛えられるトレーニング方法で、グリップをノーマル・ハンマー・リバースと変えることで長頭と短頭をくまなく鍛えることが可能です。
◆チューブカールのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置でグリップして構える
②肘の位置を動かさないように注意し、肘を曲げて拳を引き上げていく
③拳を引き上げたら、張力に耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと僧帽筋に負荷が逃げやすくなりますので、しっかりと肘の位置を固定して行うことが大切です。
上腕二頭筋長頭に効果的なチューブハンマーカール
チューブハンマーカールはチューブカールのバリエーションの一つですが、拳を縦にして動作をすることにより上腕二頭筋のなかでも長頭に集中的な負荷がかかります。また、二次的に上腕筋にも効果的です。
◆チューブハンマーカールのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、腕を伸ばした位置で手の平が向き合うようにグリップして構える
②肘の位置を動かさないように注意し、肘を曲げて拳を引き上げていく
③拳を引き上げたら、張力に耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと僧帽筋に負荷が逃げやすくなりますので、しっかりと肘の位置を固定して行うことが大切です。
腹筋群のチューブトレーニング
腹筋群の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:ふっきんぐん
英語名称:abdominal muscles
部位詳細:腹直筋|外腹斜筋|内腹斜筋|腹横筋
起始:恥骨稜・恥骨結合・恥骨結節|第5~12肋骨外面|胸腰筋膜深葉・上前腸骨棘・鼡径靭帯・腸骨稜|第7?12肋軟骨内面・鼡頚靭帯・上前腸骨棘
停止:剣状突起・第5~7肋軟骨外面|鼡径靭帯・腹直筋鞘前葉・腸骨稜外唇|第10~12肋骨下縁・腹直筋鞘・精巣挙筋|剣状突起・白線・恥骨
腹筋群全体に効果的なチューブクランチ
腹筋群の基本的なチューブトレーニングがチューブクランチです。体幹を曲げきったポジションで完全に息を吐ききるのがポイントになります。
◆チューブクランチのやり方と動作ポイント
①上から張力がかかるようにチューブをセットして構える
②息を吐きながら上半身を倒していく
③上半身を倒したら、息を全て吐いて顎引いて腹直筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
呼吸と顎の動作を意識して腹直筋を最大収縮させることが大切です。また、反動を使うと腰を痛めるリスクがありますので注意してください。
長背筋群のチューブトレーニング
長背筋群・脊柱起立筋の英語名称・構造・部位詳細
読みかた:せきちゅうきりつきん
英語名称:erector spinae muscle
部位詳細:腸肋筋|最長筋|棘筋
長背筋群=脊柱起立筋+多裂筋+回旋筋など
長背筋全体に効果的なチューブデッドリフト
脊柱起立筋をはじめとした長背筋群に高い効果のある種目が、チューブデッドリフトです。
◆チューブリフトのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、背すじを伸ばし、足を閉じて膝を曲げて立ち、足の外側でグリップして構える
②まずは膝を伸ばす動作で初動を行い、その後、肩甲骨を寄せながら立ち上がりチューブを引き上げていく
③チューブを引き上げたら、肩甲骨を寄せきり背筋群を完全収縮させる
④ある程度コントロールした速度で元に戻り、反動を使わずに再びチューブを引き上げていく
◆ワンポイントアドバイス
腰を曲げ、背中が丸まった状態で動作を行うと腰に対して大きな負担がかかりますので、視線を上に向け、背すじを伸ばすことを意識してください。
脊柱起立筋に効果的なチューブグッドモーニング
チューブグッドモーニングは脊柱沿いのインナーマッスル・脊柱起立筋を鍛えられる種目です。おじぎをするような動作であることから「グッドモーニング」の名前がありますが、実際は頭は下げず前を向いたまま行ってください。
また、腰を痛めるリスクを避けるため、腰を曲げるのは90度以内にとどめます。
◆チューブグッドモーニングのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし構える
②上半身を倒していく
③上半身を床と平行になるまで倒したら、ゆっくりと効かせながら上半身を起こす
④再び上半身を倒していく
◆ワンポイントアドバイス
上半身を倒しすぎると腰を痛めるリスクがありますので、床と並行にとどめるようにしてください。
腸腰筋のチューブトレーニング
腸腰筋全体に効果的なチューブレッグレイズ
腸腰筋群を集中的に鍛えることのできるトレーニング方法はチューブレッグレイズです。二次的に腹直筋下部にも効果があります。
◆チューブレッグレイズのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットして、仰向けになり構える
②息を吐きながら足を上げていく
③足を45度ほど上げたら、息を全て吐いて顎を引き、腹直筋を完全収縮させる
④張力に耐えながら、ゆっくりとした動作で足を下ろす
⑤反動を使わず再び足を上げていく
◆ワンポイントアドバイス
呼吸と顎の動作を意識して腹直筋を最大収縮させることが大切です。また、反動を使うと腰を痛めるリスクがありますので注意してください。
内転筋のチューブトレーニング
内転筋全体に効果的なチューブアダクション
内転筋群を鍛えるのに最適な方法が、こちらのチューブアダクションです。
◆チューブアダクションのやり方と動作ポイント
①横から張力がかかるようにチューブをセットして、足を開いて構える
②チューブを取り付けた足を閉じる
③足を閉じたら、張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
本種目は、いかに丁寧に内転筋群に意識を集中して動作を行うかが大切です。
大腿四頭筋のチューブトレーニング
大腿四頭筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:だいたいしとうきん
英語名称:quadriceps
部位詳細:大腿直筋|外側広筋|内側広筋|中間広筋
起始:腸骨下前腸骨棘・寛骨臼上縁|大腿骨大転子外側面・転子間線・殿筋粗面|大腿骨粗線内側唇|大腿骨前外側面
停止:膝蓋骨上縁・脛骨粗面|膝蓋骨上外側縁・頸骨粗面|膝蓋骨上内側縁・脛骨結節|膝蓋骨・頸骨粗面
大腿四頭筋全体に効果的なチューブスクワット
チューブスクワットは大腿四頭筋を中心に、下半身全体に効果のある基本種目です。
◆チューブスクワットのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、胸を張り背すじを伸ばして構える
②膝がつま先よりも前に出ないように気をつけ、お尻を突き出しながらしゃがんでいく
③太ももが床と平行になるまでしゃがんだら、反動を使わずに同じ軌道で立ち上がる
◆ワンポイントアドバイス
椅子に座る要領で動作をすると正しいフォームになります。また、背中が丸くならないように、視線をやや上に向けるのがコツです。
大腿四頭筋に効果的なチューブレッグプレス
チューブレッグプレスは、初心者にも簡単に行える下半身チューブトレーニングの基本種目です。しっかりと膝を曲げてから、真っ直ぐ遠くに伸ばす意識で行ってください。
◆チューブレッグプレスのやり方と動作ポイント
①仰向けになり、足先にチューブをセットし、膝を曲げて構える
②膝を伸ばし、足先を押し出していく
③膝を伸ばしたら、張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
やや斜め上方に向けて足を押し出すと、効率的に負荷をかけることが可能です。
ハムストリングスのチューブトレーニング
ハムストリングスの英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:はむすとりんぐす
英語名称:hamstrings
部位詳細:大腿二頭筋長頭|大腿二頭筋短頭|半膜様筋|半腱様筋
起始:坐骨結節|大腿骨粗線外側唇・外側筋間中隔|坐骨結節|坐骨結節内側面
停止:腓骨頭|腓骨頭|脛骨内側顆・斜膝窩靭帯|脛骨粗面内側
ハムストリングスに効果的なチューブレッグカール
チューブレッグカールはハムストリングスから臀筋群にかけて効果的な種目で、膝を曲げきったときにつま先を伸ばす動作を加えることで、効果が倍増します。
◆チューブレッグカールのやり方と動作ポイント
①前から張力かかるようにチューブをセットして構える
②膝を曲げていく
③膝を曲げたら、つま先を伸ばしてハムストリングスを完全収縮させる
④張力に耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
股関節を動かすと、臀筋群に負荷が逃げてしまうので膝から先だけで動作をするのがポイントです。
ハムストリングスに効果的なチューブスティッフレッグドデッドリフト
チューブスティッフレッグドデッドリフトは、膝を真っ直ぐに伸ばしたまま行うデッドリフト系トレーニングの一種で、ハムストリングスを完全伸展させた状態での伸張性収縮で鍛えられる種目です。
◆チューブスティッフレッグドデッドリフトのやり方と動作ポイント
①下から張力がかかるようにチューブをセットし、足を閉じ、背すじを伸ばして構える
②膝を伸ばしたまま、上半身を前に倒していく
③ハムストリングスに十分にストレッチをかけたら、張力に耐えながら元に戻る
◆ワンポイントアドバイス
本種目はいかにハムストリングスを丁寧にストレッチングさせるかが重要です。
臀筋群のチューブトレーニング
臀筋群の英語名称・構造・部位詳細・起始停止
読みかた:でんきんぐん
英語名称:gluteus muscles
部位詳細:大臀筋|中臀筋|小臀筋
起始:腸骨稜・腸骨翼|腸骨翼殿筋面・腸骨稜|腸骨翼
停止:大腿筋膜外側部・大腿骨粗面|大腿骨大転子尖端|大腿骨大転子前面
臀筋群に効果的なチューブヒールアップ
臀筋群に効果が高く、女性のヒップアップ筋トレにもおすすめなのがチューブヒールアップです。
全チューブトレーニング種目一覧
大胸筋のチューブトレーニング
背筋群のチューブトレーニング
三角筋のチューブトレーニング
上腕三頭筋のチューブトレーニング
チューブフレンチプレス
チューブキックバック
チューブプレスダウン
上腕二頭筋のチューブトレーニング
体幹・腹筋のチューブトレーニング
チューブクランチ
チューブレッグレイズ
チューブグッドモーニング