筋トレを頑張っているのなら、どんな時もしっかり高タンパク質な食事を摂りたいものですが、給料日前など経済的に苦しい時に、肉類を購入するのは大変です。
筆者も、会社員のかたわらアームレスリング日本代表を目指し、同じくテコンドーで全日本ジュニアトップを目指す成長期の息子の身体作りを並行していましたので、毎日かなりのタンパク質食品が必要で、月末には肉類が買えないこともしばしばでした。
そんな時に、日々の筋トレや練習を支えてくれたのが、安くて旨くて高タンパク質な魚肉ソーセージでした。
魚肉ソーセージってどんな食品?
大正時代に国家主導で開発された国民食
魚肉ソーセージの発祥は大正時代に遡り、「国民の栄養状態を向上させる」ことを目的に、国が主導し、全国各地の水産試験場において研究開発が始められました。
二度の世界大戦をはさみ、その商品化は大幅に遅れましたが、1949年に西南開発工業協同組合(愛媛県八幡市)が初めての試作に成功しました。その後、1951年には西南開発株式会社となった同組合は「スモークミート」の名で商品化を果たしました。
以後、家庭や学校給食で魚肉ソーセージは戦後日本の食生活を支えてきました。
魚肉ソーセージの食品区分
JAS(日本農林規格)では、魚肉または鯨肉の割合が重量比で50%以上の食品が「魚肉ソーセージ」と定められています。なお、類似の加工食品として、魚肉または鯨肉の割合が重量比で15%未満の「ソーセージ」および15%~50%未満の「混合ソーセージ」があります。
魚肉ソーセージのカロリー・栄養素
食品区分で魚肉ソーセージに分類される一般的なフィッシュソーセージ100gあたりのカロリー・栄養素は以下の通りです。
エネルギー:161kcal
タンパク質:11.5g (46kcal)
脂質:7.2g (64.8kcal)
炭水化物:12.6g (50.4kcal)
高タンパク質なだけでなく、筋肉のバルクアップに不可欠な「タンパク質の2~3倍の筋肉合成カロリー」を含んでおり、筋トレ食品として優秀なだけでなく、国民食としても理想的な栄養配分です。
また、近年は国民の食生活向上にともない、高タンパク質低カロリーな魚肉ソーセージも発売されています。
魚肉ソーセージの具体的レシピ
焼き魚肉ソーセージと茹で玉子
経済的に厳しい時期に、我が家の定番夕食メニューだったのが、こちらの焼き魚肉ソーセージと茹で玉子です。
テフロン加工のフライパンで油を使わずに焼き、塩コショウだけの味付けとシンプル料理です。
魚肉ソーセージ炒飯
タンパク質たっぷりでリーズナブルな朝食・昼食によく作っていたのが、こちらの魚肉ソーセージ炒飯です。
魚肉ソーセージをカリカリに焼くのがポイントです。
魚肉ソーセージの焼き肉コラボ
給料日後など、焼き肉をする時にも魚肉ソーセージを添え、複数タンパク質摂取によるアミノ酸スコア向上にも気をつけてきました。
魚肉ソーセージの野菜炒め
魚肉ソーセージのお買い得パックなどには、専用の野菜炒めソースが付属しているものがありますが、メーカーが魚肉ソーセージにベストマッチするように開発したソースなので、とても美味しく、簡単に野菜炒めができます。
簡単時短魚肉ソーセージバーガー
魚肉ソーセージを焼いてバンズにはさむだけで、簡単スピーディーなフィッシュバーガーが出来上がります。
魚肉ソーセージとちくわのおつまみ
こちらもよく作るチューブタイプの魚肉ソーセージをちくわに詰めた、高タンパク質低カロリーなおつまみです。魚肉ソーセージのかわりにチーズかまぼこを詰めたものもおすすめです。
魚肉ソーセージの筋肉弁当
魚肉ソーセージはお弁当にも大活躍します。写真は、魚肉ソーセージ+マルシンハンバーグ+目玉焼きの超コスパの筋肉弁当です。
身体を鍛えたら食事にも気を使う
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