ペヤングに代表されるカップソース焼きそばは、筋トレにとって最も良くない食品に分類されることが多い、いわゆるジャンクフードの王様的存在です。
これは、高カロリー低タンパク質であることから、特にダイエット系の筋トレに不向きだからなのですが、アスリートの世界では、ペヤングの高カロリーを逆利用して、増量期やパワーアップ期の筋肉合成カロリーとするのは、実は有名なメソッドです。
今回は、ペヤングを「バルクアップ筋トレ最適化」する方法を具体的にご紹介します。
カップ焼きそばの筋トレ最適化
こちらが、今回の材料のペヤング(レギュラー)・赤身牛肉・シーチキン(水煮ツナ缶)・ネギです。
まずは、ペヤング(レギュラー)のカロリー・栄養素は以下の通りです。
ペヤングのカロリー・栄養素
エネルギー:544kcal
タンパク質:8.9g (35.6kcal)
脂質:27.6g (248.4kcal)
炭水化物:64.9g (259.6kcal)
※パッケージ表記のグラム数をもとに、タンパク質・炭水化物1g=4kcal、脂質1g=9kcalで算出
なお、このパッケージ表記は湯切り前のもので、お湯でふやかしてから湯切りをすることで、かなりの脂質は流れるため、実際のカロリーはこれほど高くはないことが知られています。
そして、今回ペヤングに追加する赤身牛肉200gとツナ缶1缶(80g)のカロリー・栄養素は以下の通りです。
赤身牛肉のカロリー・栄養素
エネルギー:280kcal
タンパク質:45g (180kcal)
脂質:9.2g (82.8kcal)
炭水化物:1g (4kcal)
水煮ツナ一缶のカロリー・栄養素
エネルギー:57kcal
タンパク質:12.8g (51.2kcal)
脂質:0.56g (5.04kcal)
炭水化物:0.16g (0.64kcal)
これらを全てを合計したカロリー・栄養素は次の通りです。
エネルギー:867.28kcal
タンパク質:66.7g (266.8kcal)
脂質:37.36g (336.24kcal)
炭水化物:66.06g (264.24kcal)
バルクアップに最適な栄養比率は、タンパク質:筋肉合成カロリー=1:2ですので、ほぼこの黄金比率になっていることがわかります。
ペヤング焼きそばのタンパク質強化方法
まずは、赤身牛肉を焼いていきますが、テフロン加工のフライパンを使い、油を使わずに焼くことで無駄に脂質が増加することを防げます。
牛肉がほぼ焼けたら、ネギを追加して弱火で蒸し焼きにします。
牛肉を蒸している間に、ペヤング本体の準備を行います。パッケージに表記されているラインまで蓋を開け、ツナを入れます。
そして、お湯を注ぎますが、麺の脂質をなるべく落としたいので、お湯はたくさん入れます。
かやくを追加し、蓋をして三分間待機します。なお、ソースは写真のように蓋の上で温めておくと、粘性が下がり混ぜやすくなります。
三分間たったら、湯切り口を開け、お湯をしっかりと捨てます。
このような状態になります。
ソースをかけて、よく混ぜます。すでに、これだけでも、かなりのタンパク質強化になっているのですが、今回はあくまで最適化=黄金比率にするのが目的ですので、さらに肉を追加していきます。
出来上がりました。かなりボリューミーですが、本気で筋肉を太くしたい男性は、これくらいは食べなくてはいけません。
「食べることもトレーニング」と言われるのは、こういうことですね。
焼きそばUFOの筋トレ最適化例
こちらの写真は、ペヤングと並ぶ有名カップ焼きそばのUFOを筋トレ最適化したものです。あわせて、ご参照ください。
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