一般的にカップラーメンは筋トレに不向きとされていますが、筋肥大・バルクアップ筋トレにおいてはその限りではなく、ノンフライ麺と高タンパク質な具材を組み合わせることにより、優秀な筋トレ飯となります。
カップラーメンの有効性
ハードゲイナーにはマル秘食品
「カップラーメンは筋トレに向かない」、当たり前のようにこのようなネット情報が溢れていますが、これは半分正解で半分間違いです。
カップラーメンはカロリーが高いのでダイエット目的の筋トレにおいてはNG食品ですが、バルクアップ筋トレ、とくに筋肉がつきにくい体質=ハードゲイナーにとっては、非常に有効なカロリー源です。
筋トレをしてバルクアップ=筋肥大していくためには、十分なタンパク質とその二倍以上の筋肉合成カロリーが必要となります。
つまり、カップラーメンに高タンパク質のトッピングをほどこすことで、とても優秀なバルクアップ食事メニューにすることが可能なのです。
実際、ボディービルダーやパワー系スポーツ選手のなかには、オフの筋肥大増量期に、カップラーメンをあえて食べ、筋量をアップしていく人も少なくありません。
一般的にはあまり知られていない、競技者ならではのテクニックなのです。
そこで、今回は筋肥大バルクアップに最適なカップラーメンの作り方を具体的にご紹介します。
具体的な筋トレ向きカップラーメンの作り方
ノンフライ麺と低脂質肉類を組み合わせる
こちらが、今回の材料の市販カップラーメン・牛赤身肉・豚赤身肉です。
まず、一つ目のポイントとしてカップラーメンはノンフライ麺をチョイスしてあります。いくらカップラーメンのカロリーが筋肉合成カロリーになるとは言え、フライ麺ではオーバーカロリーになってしまいます。
ちなみに、今回のカップラーメンは大盛ですがカロリー400kcalとまずまずのローカロリータイプです。
こちらが、赤身牛肉ステーキ200gです。フライパンで焼く前に、余分な脂身はカットしてあります。なお、牛赤身肉のカロリー・栄養素は以下の通りです。
牛赤身肉100gのカロリー・栄養素
エネルギー:182kcal
タンパク質:21.2g (84.8kcal)
脂質:9.6g (86.4kcal)
炭水化物:0.5g (2kcal)
かなりの高タンパク質低カロリー食品で、その優秀さは皮なし鶏肉に匹敵します。
こちらが、今回使用した豚赤身肉で、およそ100gほどです。そのカロリー・栄養素は以下の通りです。
豚赤身肉のカロリー・栄養素
エネルギー:183kcal
タンパク質:20.5g (82kcal)
脂質:10.2g (91.8kcal)
炭水化物:0.2g (0.8kcal)
ここまでにご紹介した牛赤身肉200gと豚赤身肉100gの総タンパク質量は約60g(240kcal)で、カップラーメンのカロリーが400kcalなので、タンパク質:カロリーの比率が筋肥大黄金比率の1:2になっていることがご理解いただけると思います。
なお、豚肉はキムチ炒めにしました。キムチの辛味成分であるカプサイシンは、基礎代謝を上げる作用もあり、筋肥大のタンパク質代謝にも有利に働くことを期待しました。
トッピングの肉類の調理が終わったら、説明書きの通りにカップラーメンを作っていきます。
出来上がりまで5分が標準の時間ですが、今回はトッピングが多いので、麺が伸びることを想定して、やや硬めの3分にしました。
あとは、豚キムチ、牛ステーキをトッピングして完成です。
簡単にできて、筋肥大バルクアップにも最適なので、是非お試しください。
このほかの筋トレ向きラーメン
自宅で作る筋トレラーメン
これまで、筆者が実際に作って食べた具体的な筋トレ向きラーメンを写真つきでいくつかご紹介します。是非ご参照ください。
牛肉をたっぷりとトッピングした塩ラーメン(インスタント袋麺)です。
市販のとんこつラーメン(生麺)にステーキをトッピングしてタンパク質を強化しました。
チキンラーメン(インスタント袋麺)に焼き鳥とつくねハンバーグを乗せてタンパク質を強化しました。
身体を鍛えたら食事にも気を使う
筋トレの効果を高める食事や栄養の知識がなければ、いくらトレーニングだけを頑張っても大きな効果は得られません。下記の記事では、三大栄養素に関する基礎知識から、筋トレ目的別の食事メニューの基本理論、具体的な食品食材、実際の筋肥大期と減量期の食事レシピを解説・ご紹介しています。
▼筋トレの効果を高める食事